リビアン、2026年に47%増産へ:R2で勝負の年
電気自動車メーカーのリビアンが2026年に大幅増産を計画。新型R2の成功が企業存続の鍵を握る中、投資家は慎重に見守る。
6万7000台。これが、電気自動車メーカーリビアンが2026年に目指す車両出荷台数の上限だ。前年比で最大59%の大幅増となるこの数字の背景には、同社の命運を握る新型車R2の存在がある。
数字が語る現実と期待
リビアンが2月12日に発表した第4四半期決算は、売上高12億9000万ドル(予想12億6000万ドル)、1株当たり損失54セント(予想68セント)と、いずれも市場予想を上回った。しかし、2025年通年の純損失は36億ドルに達し、依然として大幅な赤字が続いている。
注目すべきは、同社が2026年に車両出荷台数を6万2000台から6万7000台に設定したことだ。これは2025年比で47%から59%の増加を意味する。この野心的な目標を支えるのが、第2四半期に投入予定の新型SUVR2である。
リビアンのRJスカリンジCEOは「R2は2027年末までに事業の大部分を占めるようになる」と述べ、この車種への期待を隠さない。
R2に託された期待と現実
R2は同社にとって単なる新商品ではない。価格約4万5000ドル(約680万円)に設定されたこの中型車は、従来のR1シリーズ(7万ドル台から)よりも大幅に安く、より広い顧客層へのアプローチを可能にする。
同社によると、R2は材料コストを半分に削減し、生産の複雑さを軽減しながら、需要と売上の大幅な拡大を実現するという。しかし、この楽観的な見通しには課題も多い。
2026年の調整前税引前損失は18億から21億ドル、設備投資は19億5000万から20億5000万ドルを見込んでおり、短期的な収益性改善は期待できない。現在の手元資金66億ドルで、この投資計画を支えられるかが焦点となる。
日本の自動車業界への示唆
リビアンの戦略は、日本の自動車メーカーにとっても重要な示唆を含んでいる。トヨタや日産が進める電動化戦略において、価格帯の多様化と生産効率の向上は共通の課題だからだ。
特に興味深いのは、リビアンがフォルクスワーゲンとのソフトウェア合弁事業から1億4400万ドルの総利益を計上した点だ。これは自動車事業の4億3200万ドルの損失を一部相殺している。日本企業も、ハードウェアだけでなくソフトウェアやサービスでの収益化が急務となっている。
投資家の視線
決算発表後、リビアンの株価は時間外取引で15%以上上昇した。しかし、これまでの株価推移を見ると、投資家の期待と現実のギャップは大きい。
同社の株価は2021年の上場時から大幅に下落しており、今回の上昇も一時的なものに終わる可能性がある。R2の成功なくして、持続的な株価上昇は困難だろう。
アマゾンという大株主の存在も複雑な要素だ。配送バン事業での安定した需要はあるものの、一般消費者向け市場での成功が真の試金石となる。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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