米GDP、予想上回る4.3%成長でも喜べない?FRBの利下げ期待に影、S&P 500は最高値更新
米商務省が発表した第3四半期GDPは年率4.3%と予想を上回った。堅調な消費が背景にあるが、FRBの利下げ期待が後退する可能性も。S&P 500はハイテク株主導で最高値を更新した。
米国の経済成長が予想を上回りましたが、市場は手放しで喜べない複雑な状況です。米商務省が発表した第3四半期の国内総生産(GDP)成長率は年率4.3%と、市場予想を上回る力強さを示しました。しかし、この好調な経済指標が、投資家が待ち望む連邦準備制度理事会(FRB)による2026年初頭の利下げ開始シナリオを遠のかせる可能性があり、株式市場には警戒感も漂っています。
堅調な消費が支える経済、しかし家計には借金も
政府機関閉鎖の影響で発表が約2ヶ月遅れた今回のGDP報告書によると、経済成長の主な牽引役は個人消費でした。第3四半期の個人消費は3.5%増加し、第2四半期の2.5%から加速しました。この消費意欲は年末商戦にも続き、Visaの速報レポートによれば、ホリデーシーズンの小売売上高は4.2%増加したとされています。
一方で、家計の負担増も浮き彫りになっています。LendingTreeの調査によると、今年のアメリカ人の37%がホリデーシーズンに借金をしており、その平均額は$1,223と、昨年の$1,181から増加しました。このデータは、消費の持続性に対する懸念材料となる可能性があります。
S&P 500は最高値、米中摩擦は一時休戦
金融市場では、S&P 500が再び過去最高値を更新しました。力強い経済指標が利下げ期待を後退させたにもかかわらず、Alphabet、Nvidia、Broadcomなどのハイテク株が市場を牽引した形です。また、トランプ政権が中国製半導体に対する追加関税の発動を2027年6月まで延期すると発表したことも、市場の安心材料となったようです。米通商代表部(USTR)は、今後18ヶ月間は関税率をゼロに据え置くとしており、米中間の貿易摩擦を一時的に緩和する狙いがあると見られています。
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