自動運転車の「ドア問題」、ギグワーカーが救世主に
Waymoの自動運転車が開いたドアで立ち往生。DoorDashドライバーが6.25ドルでドア閉めサービス。技術の盲点が生む新しい労働市場とは?
6.25ドルでドアを閉めるだけ。これが2026年の新しいアルバイトです。
Waymoの自動運転車が6都市で乗客を運んでいる今、思わぬ問題が浮上しています。乗客がドアを開けっ放しにしてしまうと、車は完全に動けなくなってしまうのです。
テクノロジーの盲点
問題の発端は、あるDoorDashドライバーのReddit投稿でした。配達依頼の代わりに「1マイル未満の距離にあるWaymo車両のドアを閉める」という奇妙なタスクが6.25ドルで提示されたのです。完了確認後には追加で5ドルが支払われます。
「文字通り『ドア』ダッシュだね」とコメント欄は盛り上がりました。
WaymoとDoorDashは、この投稿が本物であることをTechCrunchに確認しました。Alphabet傘下のWaymoは160億ドルの資金調達を完了し、海外展開を目指している最中です。しかし、こんな基本的な問題に直面しているのが現実です。
アトランタの実験
両社の共同声明によると、「Waymoは現在、アトランタで自動運転車両の効率性を高めるパイロットプログラムを実施中です。車両のドアが開いたままになり、車が出発できない稀なケースで、近くのDasherに通知し、車両を迅速に道路に戻すことができます」とのこと。
このドア閉めサービスは、両社の幅広い提携の一環です。10月には、Waymo車両がDoorDashの顧客に食品や日用品を配達する自動配送サービスをフェニックスで開始しています。
Waymoにとって、誰かにお金を払ってドアを閉めてもらう価値があります。ドアが開いたままでは、車は次の乗車サービスを完了できません。さらに、動かない車が交通の流れを妨げる可能性もあります。
地域格差の謎
これはWaymo初めての「ドア問題」ではありません。ロサンゼルスでは、牽引サービスのUber版とも言えるHonkアプリと連携しています。報告によると、L.A.のHonkユーザーにはWaymoのドアを閉めるために最大24ドルが提示されています。アトランタのDoorDashドライバーの倍以上の金額です。
同社は将来の車両には自動ドア閉鎖機能を搭載すると述べていますが、現時点ではギグワーカーが最良の解決策となっています。
日本への示唆
日本ではトヨタやホンダが自動運転技術の開発を進めていますが、この「ドア問題」は重要な教訓を提供します。高齢化社会の日本では、自動運転車への期待が高まっていますが、技術的完璧性よりも実用的な問題解決が求められるかもしれません。
日本の「おもてなし」文化では、こうした問題をどう解決するでしょうか?コンビニ店員やタクシー運転手など、既存のサービス業従事者との連携が鍵になる可能性があります。
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