トランプ政権初の閣僚解任、ノーム国土安全保障長官が犯した「最大の罪」
クリスティ・ノーム国土安全保障長官がトランプ政権初の閣僚解任となった。スキャンダルまみれの1年間と、大統領への「責任転嫁」が招いた結末を分析。
愛犬を射殺した過去を自伝で告白したクリスティ・ノーム国土安全保障長官が、今度は自分が「射殺」される番となった。トランプ大統領は今週、政権初の閣僚解任を発表。ノーム氏を新設の「アメリカ大陸の盾」特別使節に「格下げ」した。
スキャンダルの連続:2億2000万ドルの自己宣伝
ノーム長官の1年間は、まさにスキャンダルの見本市だった。最も物議を醸したのは、自身が不法移民に強制送還を警告する広告に2億2000万ドルの契約を承認したことだ。契約先の1社はノーム氏と関係があり、そのCEOは彼女の元報道官と結婚している。
国土安全保障省は同時に、クイーンサイズベッド、キッチン、4台のテレビ、バーを備えた豪華な専用機をリース。「ICEの強制送還便と閣僚レベルの移動の両方に使用する」という説明だったが、普段は収容者を粗末に扱う部署にしては奇妙な出費だった。
ノーム氏の飛行機への執着ぶりは徹底している。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、機体整備の問題で飛行機を変更した際、パイロットが彼女の毛布を新しい機体に移し忘れたため、その場でパイロットを解雇。代替要員がいないため、すぐに復職させたという。
部下には厳格、自分には甘い管理スタイル
自分の快適さには惜しみなく予算を使う一方で、ノーム氏は部下には厳しい統制を敷いた。10万ドル以上の支出は全て自身の承認が必要とする6月のメモにより、1000件以上の契約と災害救援補助金の遅延が発生した。
問題をさらに複雑にしたのが、コーリー・ルワンドウスキー氏との関係だ。トランプ氏の元側近である彼は、ノーム氏との不倫関係の疑いからチーフスタッフ就任を阻まれた。両者は否定しているが、ルワンドウスキー氏は年間130日の勤務制限がある特別政府職員として部署の「共同責任者」のように振る舞っていた。
致命的な「責任転嫁」
昨日の下院公聴会で、ノーム氏は宣誓の下でもルワンドウスキー氏との関係を否定することを拒否。「このような下劣なゴシップを公聴会で扱うとは驚きだ」と怒りを露わにしたが、質問には答えなかった。
しかし、ノーム氏の運命を決めたのは不倫疑惑でも無能さでも自己利益でもなかった。それは上司への「責任転嫁」だった。
ノーム氏は、顧問のスティーブン・ミラー氏から誤った情報を受けてアレックス・プレッティ氏を「国内テロリスト」と非難したと記者にリークしたと報じられている。さらに物議を醸した広告キャンペーンについて「トランプ大統領が承認した」と公言した。
組織の「掟」を破った代償
この発言がトランプ大統領を激怒させた。マフィアの弁護士ロイ・コーンに師事した大統領は、書面での指示を避け、会議でメモを取る弁護士を嫌うことで有名だ。責任の連鎖に自分を公然と巻き込むことは、彼の最も神聖な原則への違反だった。
ノーム氏が真実を語っていたかどうかは問題ではない。重要なのは、組織の「掟」を破ったということだ。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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