肉だけ食べれば健康?アメリカ政府が推す「逆さま食事ピラミッド」の危険な真実
RFKジュニアが提唱する肉中心の食事指針。SNSで広がる極端な肉食主義は本当に健康的なのか?科学的根拠と日本への影響を検証
1日1キロの牛肉だけを食べる医師が、野菜は不要だと主張している。これは極端な例だが、今のアメリカでは政府レベルでこうした「肉中心主義」が推進されている。
ロバート・F・ケネディ・ジュニアが率いる保健福祉省は、従来の食事ピラミッドをひっくり返し、ステーキとバターを頂点に据えた新しい食事指針を発表した。「アメリカを再び健康に」を掲げる彼らは、野菜よりも肉と全脂肪乳製品を重視する立場を鮮明にしている。
SNSで拡散する「肉食至上主義」
InstagramやYouTubeでは、約40万人のフォロワーを持つ医師が「脂肪の多い肉とラード以外は全て排除すべき」と主張している。別の医師はLinkedInで「野菜が人間の食事に必要だという科学的根拠はゼロ」と断言し、前日は1キロの牛肉しか食べなかったと語った。
こうした「カーニボア(肉食)ダイエット」は、心理学者ジョーダン・ピーターソンが2018年から推進してきたもので、今やSNS上で急速に拡散している。栄養に関する誤情報を調査した最新研究は、これを「深刻化する公衆衛生上の懸念」と位置づけている。
政府高官も「肉食派」に
問題は、こうした主張が単なるインフルエンサーの発信にとどまらないことだ。ケネディ・ジュニア自身が「肉か発酵食品しか食べない」と公言し、1ヶ月で内臓脂肪の40%を減らしたと主張している。
食品医薬品局(FDA)長官のマーティン・マカリーも「政府は天然脂肪と飽和脂肪が悪いという誤情報の拡散をやめるべき」と発言。「全食品とクリーンミート」の原則は「聖書的」だとまで述べている。
科学的根拠は存在するのか
ジョージワシントン大学食品安全栄養安全保障研究所のギャビー・ヘドリック准教授は明確に否定する。「肉のみの食事が健康に良いという証拠はない。これまでの栄養科学は、多様な野菜が健康促進に極めて重要であることを強く示している」
飽和脂肪の過剰摂取が心疾患リスクを高めることは、長年の研究で確立された事実だ。野菜を避けるべきという主張も、科学的根拠を欠いている。
日本への波及は?
日本でも健康志向の高まりとともに、様々な食事法が注目を集めている。しかし、日本の伝統的な食事文化は野菜、魚、米を中心とした バランス重視の考え方が根強い。
厚生労働省の食事摂取基準や日本栄養士会の指針は、アメリカの新方針とは正反対の立場を維持している。ただし、SNSを通じた情報拡散により、日本の消費者も混乱する可能性がある。
情報の見極めが重要
栄養研究の複雑さは確かに存在する。食事記録の正確性、個人の遺伝的差異、腸内細菌叢の影響など、多くの変数が関わるためだ。しかし、だからといって極端な食事法が正当化されるわけではない。
「奇跡の食品」や制限の厳しい食事法を謳う投稿には、健全な懐疑心を持って接することが重要だ。大多数の人にとって最良のアドバイスは、砂糖、塩分、飽和脂肪を控えたバランスの取れた食事という、基本中の基本なのである。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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