2025年末の投資異変:銀のボラティリティがビットコインを逆転し、市場の主役に
2025年末、銀のボラティリティがビットコインを上回りました。中国の輸出制限やグリーンテクノロジー需要で銀価格が151%上昇する一方、ビットコインは停滞。最新の市場動向をChief Editorが解説します。
デジタルゴールドと呼ばれるビットコインよりも、実物の「銀」が激しく揺れ動いています。市場が閑散とする2025年の年末、銀のボラティリティ(価格変動率)がビットコインを上回るという異例の事態が発生しました。投資家たちは現在、暗号資産(仮想通貨)よりもコモディティ(商品)市場を通じてマクロ経済のリスクを取る動きを強めています。
2025年 銀 ビットコイン ボラティリティ 逆転の背景
TradingViewのデータによると、直近30日間の銀の実現ボラティリティは50%台半ばまで急上昇しました。これに対し、ビットコインは45%程度に落ち着いており、1年間の平均値である48%も下回っています。価格のパフォーマンスでも明暗が分かれており、銀が今年151%以上上昇したのに対し、ビットコインは年初から約7%下落しています。
供給不足と需要拡大が銀価格を押し上げ
この激しい動きの裏には、深刻な需給の不一致があります。太陽光パネルや電気自動車(EV)といったグリーンテクノロジー向けの需要が急増する一方で、供給が追いついていません。さらに、世界最大の供給国の一つである中国が2026年1月1日から銀の輸出ライセンス制を導入することを決定したため、現物の供給不足への懸念が一段と強まっています。上海やドバイ市場では、国際指標となるCOMEX価格を10〜14ドルも上回るプレミアムで取引されている状況です。
ビットコインの停滞:ETF需要の減退
一方で、ビットコインは10月に記録した126,000ドル超の史上最高値から30%近く低い水準で停滞しています。専門家によれば、スポットETF(現物投資信託)への関心が薄れたことや、年末の流動性低下が主な要因とされています。QCPキャピタルは、「現在の価格の動きは投資マインドの変化というよりも、機械的な需給調整によるものだ」と分析しています。
関連記事
イーロン・マスクがテスラとスペースXの合併を検討中。実現すれば約3,300億円相当のビットコインを保有する世界第5位の企業ビットコイン金庫が誕生する。日本市場への影響も含め多角的に分析。
ホルムズ海峡封鎖と米イラン交渉の進展を受け、ビットコインが1.6%上昇。予測市場Polymarketでは合意確率が37%に急上昇。地政学リスクと暗号資産価格の新たな連動を読み解く。
ビットコイン担保融資市場が10年以内に現在の約300倍、1兆ドル規模に成長するとLedn社が予測。88%の暗号資産保有者が関心を示す一方、実際の利用者はわずか14%。その巨大なギャップの背後にある信頼の問題とは。
ビットコインマイニングプール「F2Pool」共同創業者のチュン・ワン氏がSpaceXの火星行き初商業有人飛行のミッションコマンダーに就任。宇宙開発と暗号資産が交差する今、日本の投資家や宇宙産業にとって何を意味するのか。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加