ビットコイン7万ドル復帰の裏で、投資家が見落としている重要な変化とは?
ビットコインが7万ドルを回復し、バーンスタインは15万ドル予想を維持。しかし市場の真の変化は価格以外にある。マイニング難易度の大幅下落が示すものとは?
68,000ドルから70,800ドルへ。わずか数時間でビットコインが見せた3%の急回復は、単なる価格の上下動以上の意味を持っているかもしれません。
2月9日、ビットコインは早朝の下落を振り切り、70,000ドル台を回復しました。同時にバーンスタインのアナリスト、ガウタム・チュガニ氏は年末15万ドルの目標価格を改めて確認。「これはビットコインの歴史上、最も弱い弱気相場だ」と述べています。
数字が語る市場の真実
しかし、価格回復よりも注目すべきは別の数字です。ビットコインのマイニング難易度が2021年以来最大の下落を記録したのです。
シュワブのジム・フェライオリ氏は、「過去の売り込みは通常、ビットコインの生産コスト付近で底を打つ」と分析します。効率の悪い設備を持つマイナーが一時的に操業を停止し、ネットワークから離脱する。これがマイニング難易度の低下として現れるのです。
暗号資産関連株も軒並み上昇しました。ブリッシュ(BLSH)が14%上昇を筆頭に、ギャラクシー・デジタル(GLXY)が8%、AIインフラに転換したマイニング企業のテラウルフ(WULF)とサイファー・マイニング(CIFR)がそれぞれ14%の大幅高となっています。
日本の投資家が知るべき構造変化
注目すべきは、価格の回復パターンです。従来、ビットコインは米国市場の取引時間中に下落することが多かったのですが、今回は逆に米国セッションで上昇しました。これは市場参加者の構造が変化している可能性を示唆しています。
日本の個人投資家にとって重要なのは、この価格変動が単独で起きているわけではないことです。金が1.9%上昇して1オンス5,075ドル、銀が7.4%急騰して82.50ドルと、リスク資産全般が買われています。ナスダックも1%、S&P500も0.5%上昇しており、リスクオンの流れの中でビットコインも恩恵を受けています。
マイニング業界の静かな革命
見落とされがちですが、マイニング業界では静かな構造変化が進行中です。効率の悪いマイナーの退場により、残存するマイナーの収益性は改善します。さらに、一部のマイニング企業はAIインフラへの転換を進めており、これが株価の大幅上昇につながっています。
モルガン・スタンレーがテラウルフとサイファー・マイニングにポジティブな評価を開始したのも、この流れを反映しています。単純な「ビットコインを掘る」ビジネスから、「デジタルインフラを提供する」ビジネスへの転換が評価されているのです。
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