Liabooks Home|PRISM News
YouTubeが「見たいもの」をAIが探す時代へ
テックAI分析

YouTubeが「見たいもの」をAIが探す時代へ

4分で読めるSource

YouTubeが新AI機能「カスタムフィード」を発表。見たい動画をテキストで入力するだけで、パーソナライズされた専用フィードが生成される。この変化はコンテンツ消費の何を変えるのか。

「今夜は料理動画じゃなく、ちょっと落ち着いた自然の映像が見たい」——そんな気分をそのまま検索窓に打ち込むだけで、専用フィードが自動生成される時代が来ました。

YouTubeは2026年5月、新しいAI機能「カスタムフィード(Your custom feed)」の提供を開始しました。ユーザーが自分の興味・気分・好きなテーマをテキストで入力すると、AIがそれに合った動画を集めたパーソナライズドフィードを作成。さらにそのフィードをYouTubeホームページの上部にピン留めできるため、次回以降もワンタップでアクセスできます。現時点では英語対応のみで、米国在住のサインイン済みユーザー向けにモバイルアプリとデスクトップで順次展開中です。

アルゴリズムから「意図」へ——何が変わるのか

これまでのYouTubeのホームフィードは、視聴履歴・検索履歴・滞在時間などのデータをもとにアルゴリズムが「あなたが見そうな動画」を自動で並べる仕組みでした。ユーザーは受け身で、フィードに表示されるものを見るか、検索するかの二択でした。

今回の機能が異なるのは、ユーザーが能動的に意図を宣言する点です。「ジャズピアノの演奏動画」「子育て中のパパが作る時短レシピ」「夜に見たいリラックス系のVlog」——こうした具体的なプロンプトに対して、AIが動画を選別・整理します。YouTubeが公式発表で示したサンプルプロンプトには、気分・テーマ・好みのスタイルを組み合わせた表現も含まれており、単なるキーワード検索とは一線を画す設計になっています。

この変化は小さく見えて、実は大きな意味を持ちます。従来のアルゴリズムは「過去の行動」を根拠にしていましたが、今回の機能は「今この瞬間の意図」を起点にします。過去の視聴データに縛られず、気分や状況に応じた柔軟なコンテンツ体験が可能になるのです。

クリエイターへの影響——見つけてもらいやすくなるか、埋もれるか

PRISM

広告掲載について

[email protected]

この機能は視聴者だけでなく、動画を作る側にも影響を与えます。

ポジティブな面として、これまでアルゴリズムに埋もれがちだったニッチなテーマのクリエイターが、プロンプト検索によって新たな視聴者に届く可能性が広がります。「キャンプ飯×ソロ旅行×夜の焚き火」といった複合的な文脈に合致するコンテンツが、より精度高く発見されるようになるかもしれません。

一方で懸念もあります。AIがフィードを構成する基準が不透明なまま、特定のコンテンツが優遇・排除される可能性は否定できません。日本のYouTubeクリエイターにとっては、現時点で英語対応のみという制約も無視できません。日本語コンテンツがこの機能の恩恵を受けるのは、多言語対応が実現してからになります。

デジタルマーケターの視点からも注目すべき変化です。ブランドの動画広告は、ユーザーが自ら設定したフィードの文脈に沿って表示される可能性が高まります。「気分」や「意図」に紐づいた広告配信は、従来の属性ターゲティングとは異なる精度をもたらすかもしれません。

日本市場への展開と、その先にある問い

日本は世界有数のYouTube利用国であり、ソニーのコンテンツビジネスや国内クリエイターエコノミーとの関係も深い市場です。多言語対応が進めば、日本語プロンプトによるカスタムフィードが利用可能になるでしょう。高齢化が進む日本社会では、検索に不慣れなシニア層がテキスト入力で直感的に動画を探せるという実用的な価値も考えられます。

ただし、AIがコンテンツの「入り口」を担うことには、別の側面もあります。ユーザーが自分の好みを言語化し、AIがそれに応えるサイクルが続くと、意図せず似たコンテンツばかりに囲まれる「フィルターバブル」が強化される可能性もあります。アルゴリズムによる受動的な推薦から、プロンプトによる能動的な選択へ——それは本当に「多様な情報との接触」を増やすのでしょうか。

本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。

意見

関連記事

PRISM

広告掲載について

[email protected]
PRISM

広告掲載について

[email protected]