イエメン南部過渡評議会(STC)の挫折:2026年、独立の夢は霧散するのか
2026年1月、イエメン南部過渡評議会(STC)の独立計画が崩壊。サウジアラビアの介入とUAEの後退により、アル・ズバイディ指導者は逃亡。最新の地政学リスクと連邦制への移行についてChief Editorが解説します。
独立宣言からわずか1週間、その夢は音を立てて崩れ去りました。先週、イエメン南部独立を掲げる南部過渡評議会(STC)のリーダー、アイダルース・アル・ズバイディ氏は「南アラビア」の樹立を宣言しましたが、現在、彼は逃亡の身にあります。かつて南部で圧倒的な支配力を誇った勢力に、一体何が起きたのでしょうか。
サウジアラビアの「レッドライン」とイエメン南部過渡評議会(STC)の誤算
事態が急変したのは先月のことでした。STC軍が東部のハドラマウト県やマフラ県への進出を強行したことが、サウジアラビアにとって許容できない「レッドライン」を越える行為とみなされたのです。長年STCを支援してきたアラブ首長国連邦(UAE)は、イエメンにおける主導権をサウジアラビアに譲る形で一歩退きました。この梯子を外された形となったSTCは、急速に求心力を失っていきました。
イエメンにとって最善の解決策は、二国家解決である。
ロイター通信などの報道によると、現在、イエメン政府軍は南部の主要拠点を奪還し、かつてSTCに忠誠を誓っていた勢力の多くが政府側へ寝返っているとされています。サウジアラビアの支援を受けるラシャド・アル・アリーミー大統領率いる政府は、バラバラだった反フーシ派勢力を一つの統合軍として再編する動きを強めています。
独立から「連邦制」へ:今後のシナリオ
現在の情勢では、強硬派が求める「分離独立」は事実上、選択肢から外れたとみられています。代わりに、各地域に強い代表権を認める「連邦共和国」としての再編案に国際的な合意が集まりつつあります。
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