中国の軍事演習で東洋エンジニアリングの株価が17年ぶり高値:レアアース自給への期待
中国の軍事演習を受け、日本の東洋エンジニアリングの株価が17年ぶりの高値を更新。深海レアアース採掘技術への期待が、経済安全保障の観点から投資家を引きつけています。
地政学的な緊張が、皮肉にも日本の技術力を世界に知らしめる結果となりました。中国が台湾周辺で過去最大規模の軍事演習を開始したことを受け、株式市場ではサプライチェーンの脱中国化を加速させる動きが強まっています。その中心にいるのが、海底レアアース採掘技術を持つ東洋エンジニアリングです。
東洋エンジニアリングの株価が急騰した背景とレアアース戦略
ロイター通信などによると、2025年12月29日の東京株式市場で、東洋エンジニアリングの株価は一時、17年ぶりの高値を記録しました。投資家たちが注目しているのは、同社が開発を進める海洋インフラ技術です。特に南鳥島沖などの深海に眠る「レアアース泥」を採掘・揚泥する技術は、ハイテク産業の命綱であるレアアースの中国依存を打破する切り札と目されています。
日本政府は、2027年からレアアース泥の本格的な加工・生産を開始する方針を固めています。海洋掘削プラットフォームなどのオフショア技術に強みを持つ同社にとって、この国家プロジェクトは長期的な収益の柱となる可能性が高いと見られています。中国による台湾への圧力が強まるほど、日本の「資源自給」への投資価値が高まるという逆説的な構図が鮮明になっています。
地政学リスクがもたらす投資マネーの循環
現在、日本市場には海外投資家から巨額の資金が流入しています。2025年の累計で外国投資家による日本株の純買い越し額は380億ドルに達し、12年ぶりの規模となっています。AIや防衛関連銘柄に加え、今回のような経済安全保障に直結するエネルギー・資源関連株への関心は今後さらに高まるでしょう。地政学的な不安定さが、日本の技術再評価を後押ししています。
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