トルコ外相「米イラン戦争は間違い」段階的外交を提唱
トルコのフィダン外相が米国のイラン攻撃を警告し、段階的な外交解決を提案。核問題から順次解決すべきと主張。中東地域の安定への新たな視点を提示。
中東の緊張が高まる中、予想外の仲裁者が声を上げた。トルコのハカン・フィダン外相が27日、アルジャジーラのインタビューで米国によるイラン攻撃を「間違い」と断言し、段階的な外交解決を提案したのだ。
戦争ではなく外交を
米国は現在、トランプ政権下で中東に空母打撃群を派遣し、イランへの軍事圧力を強化している。トランプ大統領は支持者集会で「美しい艦隊がイランに向かっている」と述べ、軍事行動の可能性を示唆する一方、「取引を望む」とも発言した。
昨年6月の12日間にわたる米イラン衝突では、イスラエルの爆撃を皮切りに、米国がイランの主要核施設3カ所を攻撃。トランプ氏はイランの核開発計画を「完全に破壊した」と主張しているが、イラン側は核濃縮の権利を主張し、高濃縮ウランの所在は依然として不明だ。
フィダン外相は「戦争を再び始めるのは間違いだ」と明言し、イランが「核問題について再び交渉する準備ができている」と述べた。
「一つずつ解決」の知恵
トルコ外相が提案したのは、従来とは異なるアプローチだ。米国はイランに対し、核開発停止に加えてミサイル開発の縮小、レバノンのヒズボラやガザのハマスなど地域の非国家主体への支援停止を求めている。
「私のアメリカの友人たちへのアドバイスは、イランとの問題を一つずつ解決することです。核問題から始めて、それを終わらせてから他の問題に取り組む」とフィダン氏は語った。
「すべてをパッケージにしてしまうと、イランの友人たちにとって消化し、処理することが非常に困難になる。時には屈辱的に感じられるかもしれません。指導部だけでなく、国民に説明することも困難になるでしょう」
地域秩序への新たな視点
フィダン外相はイランが地域秩序において「完璧な場所」を占めることができると述べ、信頼構築の重要性を強調した。「彼らは地域に信頼を作り出す必要があります。地域諸国からどう見られているかに注意を払う必要があります。彼らはどこにも行かないし、我々もどこにも行かないのですから」
異なるイデオロギーや宗派にもかかわらず、地域諸国は国民国家システムの中で協力し、共に働かなければならないというトルコの立場は、従来の対立構造とは一線を画している。
日本にとって、この地域の安定はエネルギー安全保障に直結する問題だ。イランからの原油輸入は限定的だが、ホルムズ海峡を通る世界の石油輸送の約20%が日本経済に与える影響は軽視できない。
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