イエメンで発覚したUAE秘密刑務所の実態:2026年の撤退が暴いた拷問の痕跡
2026年1月、イエメン・ハドラマウト県でUAE軍撤退後に発見された秘密刑務所の実態を詳報。過酷な拷問の証言と、UAE側の否定により緊迫する地政学的状況をChief Editorが分析します。
治安維持の名目で駐留していた軍が去った後、残されたのは「人間用ではない」独房でした。2026年1月3日にアラブ首長国連邦(UAE)軍がイエメンから撤退したことを受け、これまで隠蔽されていた「秘密刑務所」の存在が次々と明らかになっています。現地当局の発表によると、軍の拠点だった場所からは拷問に使用されたとみられる設備や爆発物が発見されており、国際的な人権問題に発展する兆しを見せています。
イエメン UAE 秘密刑務所 2026:暴かれた地下の惨状
ハドラマウト県のサレム・アル=カンバシ知事は、月曜日の公式発表で、ライヤン国際空港周辺を含む4カ所の不法拘禁施設を特定したと述べました。これらの施設は軍事基地の中に設置されており、通常の軍隊では使用されない爆発物や起爆装置も保管されていたと報告されています。
人権調査委員会(NCIAVHR)のイシュラク・アル=マクタリー氏によれば、独房の多くは人が立つことも、横になることもできないほど狭く、地下や砂漠地帯に隠されるように建設されていました。拘束されていたアリ・ハッサン・アリ氏(30歳)は、冷水を浴びせられる、目隠しをされたまま暴行を受けるといった過酷な拷問が日常的に行われていたと証言しています。
交錯する主張:UAE側の全面否定と国際社会の視線
一方で、UAE国防省は声明を発表し、これらの疑惑を「根拠のない虚偽の主張」として全面的に否定しています。UAE側は、軍の名誉を毀損し世論を誤導しようとする試みであると反論しており、事態は泥沼化の様相を呈しています。
今回の撤退は、サウジアラビアが支援するイエメン政府軍がSTCから拠点を奪還したことに伴う政治的な決断でした。中東の覇権争いの中で、人権侵害という新たな火種がどのような影響を及ぼすのか、国際社会の注視が集まっています。
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