シリア・アルシャラ政権によるSDF統合とトランプ政権の支持 2026
2026年1月、シリアのアフメド・アルシャラ政権はSDFを軍に統合し、国土再統一を加速。トランプ米大統領の支持を受け、10年に及ぶクルド人自治は終焉の危機に。石油資源管理も政府へ移行。
10年以上にわたるクルド人の「自治」が、わずか数日で崩れ去ろうとしています。シリアのアフメド・アルシャラ大統領は、北東部を支配してきたクルド人主体の武装勢力SDF(シリア民主軍)を国家機関へ統合し、分裂した国土を再統一する動きを加速させています。ロイターなどの海外メディアによると、この急進的な支配地域の拡大は、長年の同盟関係にあった米国が事実上黙認したことで実現しました。
アルシャラ政権によるSDF統合の合意内容と現状
2026年1月19日(現地時間)、アルシャラ大統領はSDFとの間で14項目からなる合意文書に署名しました。この合意により、SDFの隊員は独立した部隊としてではなく、個人としてシリア軍や内務省に編入されることになります。さらに、経済復興に不可欠な石油・ガス田の支配権もすべて中央政府に譲渡されることが決まりました。
政府軍はすでにアラブ人が多く居住する地域を掌握していますが、クルド人居住区への進軍を前に一時的な停戦を発表しました。これは、SDFに対し、支配地域の統合に関する具体的な詳細案を提示させるための4日間の猶予を与えたものと見られています。
トランプ政権の支持と「見捨てられた」クルド人
今回の急激な勢力図の変化の背景には、ドナルド・トランプ米大統領による政策転換があります。かつて対IS(イスラム国)戦の重要パートナーだったSDFに対し、トランプ氏は現在、ダマスカスを拠点とするアルシャラ政権を全面的に支持する姿勢を示しています。
SDFとのパートナーシップの当初の目的はすでに期限切れだ。シリアのクルド人にとって最大の機会は、シャラ政権下での政権移行にある。
アルシャラ大統領はクルド語の公用語化や、無国籍のクルド人への国籍付与などを盛り込んだ法令を出し、懐柔を図っています。しかし、かつてのアサド政権下で虐げられてきたクルド人の間では、中央政府への不信感と、米国への裏切りに対する憤りが広がっています。
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