トランプ氏、シリア情勢に「非常に満足」 クルド系勢力への支援転換で中東戦略が変化
トランプ大統領がシリアのアル・シャラア大統領との電話会談後、シリア軍によるクルド系勢力への攻勢を受けて「非常に満足」と発言。米国の中東戦略の転換点となるか。
「シリア情勢について非常に満足している」。ドナルド・トランプ米大統領のこの発言が、中東の複雑な力学に新たな変化をもたらしている。
米国の立場変化が示すもの
トランプ氏は1月28日、シリアのアーメド・アル・シャラア大統領との電話会談後、記者団にこう語った。この発言は、これまで米国が支援してきたクルド系組織「シリア民主軍(SDF)」に対するシリア軍の攻勢を受けてのものだ。
「シリアの非常に尊敬される大統領と素晴らしい会話をした」とトランプ氏は述べ、「すべてが非常にうまくいっている」と満足感を示した。一方、シリア大統領府の声明によると、アル・シャラア氏はトランプ氏に対し「シリアの領土保全と国家主権への完全なコミット」を強調したという。
SDFは1月18日、シリア軍の攻勢を受けてシリア北東部のラッカとデリゾールから撤退したと発表した。これまでSDFは対ISIS作戦において米国の重要なパートナーだったが、米シリア特使のトム・バラック氏は先週、クルド系組織の「主要な対ISIS地上部隊としての役割は大部分が終了した」と述べていた。
地政学的パズルの新たなピース
今回の動きで注目すべきは、アル・シャラア氏がプーチン露大統領との会談のためモスクワを訪問することだ。クレムリンは、両首脳が「二国間関係の現状と展望、中東の現状」について協議すると発表している。
米国がクルド系勢力への支援を転換する一方で、シリアがロシアとの関係を維持している構図は、中東の新たな勢力バランスを示唆している。興味深いのは、シリアが2025年末に「ISIS打倒のための国際連合」の90番目のメンバーとして加盟したことだ。これは、かつて国際社会から孤立していたシリアの立場の変化を象徴している。
共和党内からは当初、リンゼー・グラハム上院議員がシリアへの制裁再導入を求める声もあったが、現在はトランプ氏がシリアに安定をもたらしたと評価している。
日本への示唆
今回の米国の政策転換は、日本の中東外交にも影響を与える可能性がある。日本は長年、人道支援や復興支援を通じて中東地域との関係を築いてきたが、米国の戦略変化は日本企業の中東進出や投資判断にも影響を与えるだろう。
特に、シリアの安定化が進めば、戦後復興における日本の技術や経験が求められる場面も増えるかもしれない。一方で、ロシアとの関係が深いシリアとの経済協力は、対露制裁との兼ね合いで慎重な判断が必要になる。
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