パキスタン軍、バロチスタンで武装勢力92人殺害と発表
パキスタン軍がバロチスタン州での大規模攻撃を受け、武装勢力92人を殺害したと発表。地域の独立運動と資源争奪の背景を探る。
パキスタン軍は1日、南西部バロチスタン州で武装勢力92人を殺害したと発表した。前日に発生した大規模な協調攻撃への報復作戦の結果だという。この衝突で治安部隊員15人と民間人18人も犠牲となった。
攻撃の規模と影響
土曜日に発生した攻撃は、州都クエッタ周辺を含む12の都市で同時に実行された。バロチスタン解放軍(BLA)が犯行声明を出し、警察や準軍事組織の施設、刑務所、政府庁舎を標的にしたと明らかにした。
攻撃を受けて、クエッタの主要行政建物周辺の道路が封鎖され、携帯電話サービスが遮断された。地域の鉄道サービスも予防措置として停止された。シェバズ・シャリフ首相は軍を称賛し、「テロリズムの完全な根絶まで戦争を続ける」と宣言した。
根深い独立運動の背景
バロチスタン州の反政府運動は1948年、パキスタンの独立直後から続いている。バロチ族は連邦政府が同州の豊富な天然資源を搾取する一方で、地元住民に利益をもたらしていないと主張している。
同州はパキスタン全土の44%を占める広大な面積を持ちながら、人口は全国の5%程度に過ぎない。しかし天然ガスや鉱物資源では国内最富裕の州でもある。イランやタリバン支配下のアフガニスタンと国境を接し、アラビア海に面した戦略的要衝でもある。
国際的な視点と複雑な関係
パキスタン軍は今回の攻撃についてインドの支援があったと非難している。デリーはこうした告発を繰り返し否定してきた。この相互非難は、南アジア地域の複雑な地政学的緊張を浮き彫りにしている。
地元活動家らは、パキスタン治安部隊による強制失踪も問題視している。イスラマバード政府はこれらの疑惑を否定している。
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