イラン議会、EU軍を「テロ組織」指定で応酬 中東緊張の新局面
イランがEU軍をテロ組織指定し、米国との軍事衝突リスクが高まる中、ホルムズ海峡での軍事演習実施。中東情勢の複雑化が日本のエネルギー安全保障に与える影響を分析。
世界の石油貿易の5分の1が通過するホルムズ海峡で、イランが軍事演習を実施した。同時に同国議会は、欧州連合(EU)の全軍事組織を「テロ組織」に指定すると発表。これは革命防衛隊がEUからテロ組織指定を受けたことへの報復措置だ。
対立激化の背景
モハンマド・バゲル・ガリバフ議長(元革命防衛隊司令官)は日曜日、国会で革命防衛隊の制服を着用して登壇し、この決定を発表した。議員らは「アメリカに死を!」「イスラエルに死を!」と叫んだ。
この動きは主に象徴的な意味合いが強い。イランは2019年に制定した法律を根拠に、他国が革命防衛隊をテロ組織指定した場合の相互措置として、その国の軍事組織を同様に指定する方針を取っている。米国が同年に革命防衛隊をテロ組織指定した際にも、同様の措置を講じた。
革命防衛隊はハメネイ最高指導者(86歳)の直属組織で、イランの弾道ミサイル戦力を統制し、同国経済にも大きな影響力を持つ。ガリバフ議長は「革命防衛隊を攻撃しようとすることで、ヨーロッパ人は実際に自分たちの足を撃ち、再びアメリカへの盲目的服従により、自国民の利益に反する決定を下した」と述べた。
トランプ政権の軍事行動検討
ドナルド・トランプ大統領は、イランに対する軍事行動の「レッドライン」として2つの条件を設定している。平和的抗議者の殺害と、デモ参加者の大量処刑だ。さらに最近では、イランの核開発プログラムについても言及を増やしている。
昨年6月のイスラエルとの12日間の戦争中、米国はイランの核施設3カ所を爆撃した。現在、そのうち2カ所で衛星監視を妨害しようとする動きが確認されており、イランが残存施設の復旧を図っている可能性がある。
トランプ大統領は土曜日、フロリダへの移動中に記者団に対し、イランへの軍事攻撃について決定を下したかとの質問を回避。「一部の人はそう思うし、そうでない人もいる」と述べるにとどめた。
交渉の可能性と現実
トランプ大統領は、イランが核兵器を保有しないよう「満足のいく」合意を交渉すべきだと述べたが、「彼らがそうするかは分からない。しかし彼らは我々と話している。真剣に話している」と付け加えた。
アリ・ラリジャニ安全保障高官は土曜日深夜、X(旧ツイッター)で「交渉のための構造的取り決めが進展している」と投稿した。しかし、米国との直接対話の公的な兆候はなく、ハメネイ最高指導者は繰り返しこれを否定している。
日本への影響と課題
この対立激化は、日本のエネルギー安全保障に直接的な影響を与える可能性がある。ホルムズ海峡の封鎖や軍事衝突は、原油価格の急騰を招き、エネルギー輸入に84%を依存する日本経済に深刻な打撃となりうる。
日本政府はこれまで、イランとの伝統的な友好関係を活用した仲介外交を試みてきた。2019年の安倍晋三元首相(当時)のテヘラン訪問は記憶に新しい。しかし、現在の緊張レベルでは、そうした外交的解決策の余地は限られているのが現実だ。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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