パキスタン・タリバン「全面戦争」宣言の衝撃波
パキスタンがアフガニスタン主要都市を爆撃し「全面戦争」を宣言。2600キロの国境線で激化する紛争が地域安定に与える影響を分析。
「忍耐の杯は溢れた。これはあなたがた(アフガニスタン)との全面戦争だ」。パキスタンのハワジャ・ムハンマド・アシフ国防相が金曜日に発した言葉は、南アジアの地政学的バランスを根底から揺るがす宣言だった。
一夜で変わった戦略バランス
パキスタン軍は2月26日夜から27日にかけて、アフガニスタンの首都カブール、カンダハル、パクティア州のタリバン政府施設に対して大規模な空爆と地上攻撃を実施した。この攻撃は単なる報復ではない。2600キロに及ぶ両国国境線全域での組織的な軍事作戦だった。
タリバン報道官のザビフラ・ムジャヒドによると、パキスタン軍はカブール、カンダハル、パクティアの各地で空爆を実行。パキスタン政府報道官モシャラフ・ザイディは「アフガニスタンの標的に対するパキスタンの反撃は続いている」とX(旧ツイッター)に投稿し、これを「挑発されていないアフガンの攻撃」への対応だと説明した。
両軍の発表する戦果は大きく食い違っている。パキスタン側はタリバン戦闘員133人が死亡、200人以上が負傷、27の拠点を破壊し9拠点を占拠したと主張。一方、タリバン側はパキスタン兵55人が死亡、19拠点を奪取したと発表している。
長期化する「テロ支援」論争の背景
この軍事衝突の根本には、長年にわたる相互不信がある。パキスタンは一貫して、アフガニスタンが国境を越えてパキスタン国内でテロ攻撃を行う武装勢力を匿っていると非難してきた。特にパキスタン・タリバン(TTP)とイスラム国の戦闘員がアフガニスタン東部にキャンプを設置していると主張している。
タリバン政府側はこれを否定し、「パキスタンの治安問題は内政問題だ」と反論してきた。しかし今週初めにパキスタンがアフガニスタン東部のTTPとISキャンプを標的とした空爆を実施し、13人の民間人が死亡したことで緊張は頂点に達した。
国際社会が注視する「第三の戦場」
アフガニスタンは歴史的に「帝国の墓場」と呼ばれてきた。ソビエト連邦は10年間の侵攻で撤退を余儀なくされ、アメリカも20年間の軍事介入の末に2021年に撤退した。そして今、パキスタンが第三の大国として、この困難な地域に軍事的に関与することになった。
しかし、パキスタンの状況は過去の大国とは根本的に異なる。2600キロという世界最長級の国境線を共有し、パシュトゥン民族という共通の民族的つながりがある。さらに、パキスタン自体が深刻な経済危機と政治的不安定に直面している中での軍事行動となる。
タリバン側も単なる防御姿勢ではない。アフガニスタン東部ナンガルハル州の国営メディアバフタル通信は、爆弾ベストと自動車爆弾で武装した自爆攻撃部隊の画像を公開し、「主要目標への攻撃準備が整った」と警告した。
地域全体への波及効果
この紛争は単なる二国間問題を超えて、南アジア全体の安定を脅かす可能性がある。中国は一帯一路構想の重要な拠点として両国に投資しており、インドは伝統的にアフガニスタンとの関係改善を模索してきた。
さらに、難民問題も深刻化する恐れがある。アフガニスタンには既に300万人を超えるパキスタン系難民が存在し、新たな軍事衝突により人道危機が拡大する可能性が高い。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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