Liabooks Home|PRISM News
科学的根拠の薄いセラピーが人気の理由
CultureAI分析

科学的根拠の薄いセラピーが人気の理由

4分で読めるSource

IFS(内的家族システム)療法が若者に急速に広まる現象を通じて、現代人の心理的ニーズと科学的証拠の間のギャップを探る

友人たちが次々と新しいセラピーを始めている。「内的家族システム(IFS)療法」と呼ばれるもので、みんな「人生が変わった」と絶賛している。しかし、心理学博士号を持つ専門家でさえ聞いたことがないという。なぜ科学的根拠の薄い療法が、これほど人気を集めているのだろうか。

「心の中の家族」という革新的なアイデア

IFS療法1980年代にセラピストのリチャード・シュワルツによって開発された。その核心は驚くほどシンプルだ:私たちの心は単一の統一された自己ではなく、それぞれ異なる目的を持つ「パーツ」の集合体だというのだ。

シュワルツによれば、私たちの内部には3つのタイプのパーツが存在する。「エグザイル」は若い頃の痛みや恥を抱える傷ついた部分、「マネージャー」は完璧主義などを通じてその痛みを表面化させないよう保護する部分、そして「ファイアファイター」は痛みが突破した際に飲酒や過食で対処する緊急対応チームだ。

そして最も重要なのが「セルフ」(大文字のS)—トラウマに傷つけられることのない真の本質で、常に冷静さ、好奇心、思いやり、明晰さを特徴とするという。

なぜ今、多くの人が惹かれるのか

IFS療法の人気には明確な理由がある。まず、心が単一ではないという考え方は直感的で科学的にも正しい。私たちは日常的に「一部の自分は〇〇したいが、別の部分は△△したい」と言う。脳科学的にも、人間の脳は異なる時期に異なる目的で進化したシステムの集合体であり、常に一致するわけではない。

特に重要なのは「悪いパーツはない」という考え方だ。これは自己批判ではなく自己慈悲への扉を開く。夜遅くまでスマホを見続けたり、飲みすぎたりする行動に対して、「なぜこんなことをするんだ」と自分を責める代わりに、「これは私を何らかの形で守ろうとしている部分からの行動だ」と理解できるようになる。

認知行動療法(CBT)が「理性的な自己」を前提とし、論理的思考で感情をコントロールしようとするのに対し、IFS療法は私たちが完全に理性的な存在ではないことを認める。これは多くの人にとって解放的な体験となる。

科学的根拠の深刻な不足

しかし、IFS療法には重大な問題がある。最も深刻なのは科学的証拠の欠如だ。精神疾患の治療としてのIFSについて、医学的証拠の金字塔であるランダム化比較試験一件も実施されていない

最も強力とされる証拠は、シュワルツ自身が共著した2013年の小規模研究のみ。関節リウマチ患者が数ヶ月後に関節痛の改善や抑うつ症状の軽減を報告したというものだが、これだけで心理療法の有効性を証明するには程遠い。

より深刻なのは、摂食障害患者がIFS療法で悪化したケースや、治療過程で「偽の記憶」が植え付けられたという報告だ。現実認識に問題のある患者に対して「パーツ」との対話を促すことの危険性も専門家から指摘されている。

日本社会への示唆

日本では従来、集団の調和を重視し、個人の内面を深く掘り下げることに慎重な文化がある。しかし、メンタルヘルスへの関心が高まる中、IFS療法のような新しいアプローチに興味を持つ人も増えている。

特に注目すべきは、日本の若者の間で「自己肯定感」の低さが問題視される中、「悪いパーツはない」というメッセージが響きやすい土壌があることだ。しかし、科学的根拠に基づく治療を重視する日本の医療制度との整合性は大きな課題となる。

本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。

意見

関連記事