レバノン軍がリタニ川以南の武装解除第1段階を完了、2026年の新たな安保局面へ
2026年1月8日、レバノン軍はリタニ川以南の武装解除第1段階の完了を発表しました。ヒズボラの影響力を排除し、国家による武力独占を目指すこの動きに対し、イスラエルは不十分との見解を示すなど、緊張が続いています。
国家による武力の独占は果たして実現するのでしょうか。レバノン軍は2026年1月8日、同国南部を流れるリタニ川からイスラエル国境に至る地域において、非国家武装勢力の武器を完全に管理下に置く計画の「第1段階」を完了したと発表しました。
レバノン軍によるリタニ川以南の武装解除計画の進展
軍の声明によると、今回の措置により南部地域における「実効的かつ具体的な武器の国家独占」が確立されたとしています。対象となったのは、国境から約30km北を流れるリタニ川以南の全域ですが、現在もイスラエルが占領を続けている一部の陣地などは除外されています。
軍内部の安全保障情報筋がロイター通信に語ったところによると、この声明は今後いかなる武装勢力も南部レバノンから攻撃を行うことはできないという意思表示であると見られています。軍司令官のロドルフ・ハイカル氏は本日午後、政府に対しこの進捗状況を報告する予定です。
イスラエル側の不信感と1万件を超える停戦違反
今回の発表に対し、イスラエルのギドン・サール外相は、レバノン軍の努力を評価しつつも「到底十分とは言えない」との見解を示しました。イスラエル側は、ヒズボラが軍の武装解除を上回るスピードで軍事能力を再建していると主張しています。
一方で、国連の平和維持軍(UNIFIL)は、ヒズボラのインフラが再建された証拠はないと報告しています。同時に、UNIFILは2024年11月の停戦以降、イスラエルによる10,000件以上の停戦違反を確認。その内訳は領空侵犯が7,500件、地上での違反が2,500件に上っています。
今後の焦点は「第2段階」に移行できるかどうかにあります。これはリタニ川から北のアワリ川まで、さらに40kmにわたる地域の武装解除を目指すものですが、ヒズボラは第1段階では妨害しなかったものの、第2段階については協力を拒否していると報じられています。
記者
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