「無限戦争ではない」米国防長官、イラン作戦の長期化を否定
ハメネイ師死亡を受けた米・イスラエル合同作戦「エピック・フューリー」について、ヘグセス国防長官が記者会見で戦略的意図を説明。過去20年の戦争との違いを強調。
土曜日の夜、テヘランの空に轟音が響いた。米・イスラエル合同作戦「エピック・フューリー」の開始から72時間後、ピート・ヘグセス国防長官は国防総省で異例の記者会見を開いた。「これはイラクではない。無限ではない」。彼の言葉は、過去20年間のアメリカの戦争への反省を色濃く反映していた。
作戦の規模と目的
今回の軍事作戦は、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師の死亡という劇的な結果をもたらした。ダン・ケイン統合参謀本部議長によると、作戦開始から24時間で1,000以上の目標を攻撃。100機以上の航空機が動員された「全戦闘領域にわたる圧倒的攻撃」だった。
アメリカ側の戦死者は4名、イラン赤新月社の報告では550名以上が死亡したとされる。ヘグセス長官は作戦目的を明確に定義した:「ミサイル脅威の破壊、海軍の破壊、核兵器阻止」。
「過去とは違う戦争」の論理
「トランプ大統領は過去20年の国家建設戦争を『愚か』と呼んだ。彼は正しい」。ヘグセス長官のこの発言は、アフガニスタンやイラクでの長期駐留への痛烈な批判を込めている。
今回の作戦は「20万人を投入して20年間駐留する」従来型ではなく、「射手を狙い、矢ではなく弓を破壊する」戦略だと説明した。イランが「核恫喝の野心」のために構築した「通常兵器の盾」を破壊することが狙いだという。
外交努力の限界
軍事行動に至った経緯について、ヘグセス長官は「トランプ大統領と政府高官は真の外交のために身を粉にし、平和への道筋を何度も提示した」と主張。しかし「テヘランは交渉していなかった。時間稼ぎをして、ミサイル備蓄を再装填し、核の野心を再開していた」と批判した。
「体制転換戦争ではない」としながらも、「体制は確実に変わった。世界はそのおかげで今日より良い場所になった」と結果を正当化している。
日本への波及効果
中東の軍事的緊張は、エネルギー輸入に依存する日本経済に直接的影響を与える。原油価格の上昇は製造業のコスト増加を意味し、トヨタやソニーなどの国際展開企業にとって、中東市場での事業継続性が課題となる。
また、日本の「平和外交」路線との整合性も問われる。アメリカの軍事行動を支持するのか、独自の外交的解決策を模索するのか。岸田政権の対応が注目される。
記者
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