仮想通貨の「底値」はまだ見えない—ジェフリーズが警告
ビットコイン47%下落でも底打ちの兆候なし。機関投資家の売り圧力が続く中、収益連動型トークンに注目すべき理由とは
ビットコインが64,800ドルまで下落し、昨年10月の最高値から47%も値を下げた今、多くの投資家が「そろそろ底値では?」と期待している。しかし、大手投資銀行ジェフリーズは冷や水を浴びせる分析を発表した。
機関投資家の「リスクオフ」が続く理由
ジェフリーズの最新レポートによると、今回の暴落は単なる流動性不足による調整であり、ブロックチェーン技術そのものの問題ではないという。イーサリアムも1,900ドル付近で、前回サイクルの高値から60%近く下落している状況だ。
注目すべきは、この下落の主因が個人投資家のパニック売りではなく、機関投資家のポートフォリオ調整にあることだ。大口ビットコイン保有者による売り圧力と、スポットETFからの継続的な資金流出が価格を押し下げている。
一方で、中小規模の投資家は既存のポジションを維持する傾向を見せており、取引所の出来高や分散型レンディングの活動も安定化の兆しを見せ始めている。20億ドルを超えるロング清算が日々のボラティリティを増幅させているものの、ネットワーク使用量は堅調に推移している。
日本の仮想通貨投資家が注目すべきポイント
日本の投資環境を考えると、この分析は特に重要な意味を持つ。金融庁の規制枠組みが整備される中で、日本の機関投資家も徐々に仮想通貨への参入を検討している段階だ。
ジェフリーズは、規制の進展や伝統的金融機関の参入拡大が長期的な触媒となり、収益を生み出すブロックチェーンに連動したトークンに選択的な上昇をもたらす可能性があると指摘している。これは市場全体の反発ではなく、より差別化された成長を意味する。
日本企業の中でも、SBIホールディングスやマネックスグループなどの金融系企業が仮想通貨事業を拡大している現状を考えると、どのプロジェクトが実際の収益を生み出しているかを見極める眼力がより重要になってくる。
「クリプトウィンター」は本当に来るのか
市場関係者の間では「クリプトウィンター」の再来を懸念する声も聞かれるが、ジェフリーズは現在の状況を2018年や2022年の本格的な冬の時代とは区別して考えるべきだと主張している。
ブロックチェーンの基盤技術は着実に発展を続けており、企業による選択的なビットコイン蓄積も継続している。問題は流動性とリスク回避姿勢であり、技術的な後退ではない。
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