ボルソナロ前大統領が刑務所で転倒、病院搬送の要請は最高裁が却下
収監中のブラジル前大統領ボルソナロ氏が刑務所で転倒し頭部を負傷しましたが、最高裁は病院搬送を却下しました。健康不安と司法の判断の背景を解説します。
権力の座から一転、収監の身となった指導者の健康状態に注目が集まっています。収監中のブラジルのジャイル・ボルソナロ前大統領が刑務所の独房で転倒し、頭部を打撲しました。しかし、外部の病院での検査を求める要請は、同国の最高裁判事によって退けられました。
ボルソナロ前大統領 刑務所内での転倒と当局の対応
現地時間2026年1月6日、ボルソナロ氏の妻であるミシェル・ボルソナロ氏は自身のSNSを通じ、現在70歳になる前大統領が就寝中にベッドから転落し、家具に頭をぶつけたと明らかにしました。ミシェル氏は「病院へ行き、検査を受ける予定だ」と投稿しましたが、事態は思うようには進みませんでした。
ブラジル最高裁判所のアレクサンドル・デ・モラエス判事は、ボルソナロ氏をブラジリアの病院へ緊急搬送して検査を受けさせるよう求めた弁護側の要請を却下しました。連邦警察の医師が診断した結果、怪我は軽微であり、入院の必要性はないと判断されたためです。モラエス判事は、外部での検査が必要な場合は事前に申請し、正当性を証明する必要があると指摘しました。
繰り返される健康不安と長期の刑期
ボルソナロ氏には、2018年の大統領選挙活動中に腹部を刺された事件以来、消化器系を中心とした健康不安がつきまとっています。直近の2025年12月にもヘルニアとしゃっくりの治療のため手術を受けており、1月1日に退院して刑務所に戻ったばかりでした。
同氏は2022年の大統領選挙敗北後、クーデターを企てたとして27年の禁錮刑を言い渡され、現在も服役中です。今回の転倒事案は、かつての強権的なリーダーが司法の完全な管理下に置かれている現状を改めて浮き彫りにしています。
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