イラン系クルド人武装組織、越境作戦を示唆—中東の新たな火種となるか
イラン系クルド人組織がイランへの地上侵攻を検討中。米国との接触も明らかに。イラク政府は板挟み状態で、地域情勢がさらに複雑化している。
「条件が整えば行動する可能性が高い」—イラク北部を拠点とするイラン系クルド人武装組織の指導者が、イランへの越境地上作戦を検討していることを明らかにした。
武装組織指導者が明かした「作戦計画」
イラン・クルディスタン・ハバト組織のババシェイク・ホセイニ事務総長は3月7日、アルジャジーラの取材に対し、「現時点では作戦は実行していないが、米国が我々に接触してきており、作戦を検討している」と述べた。
ホセイニ氏は「我々は長期間計画を練ってきた。今、条件がより有利になったため、行動する可能性が高い」と語った。さらに「決定的な判断にはまだ至っていないが、地上作戦を実行する可能性は非常に高い」と付け加えた。
注目すべきは、同氏が米国との接触を認めたことだ。「米国側は様々なチャンネルを通じて我々に接触してきたが、これまで直接会談は行っていない」と説明している。
イランの強硬対応と警告
この発言を受け、イランの革命防衛隊(IRGC)は3月8日、イラク北部クルド自治区の「分離主義グループ」を標的とした攻撃を実行したと発表した。
「イラク(クルディスタン)地域の分離主義グループの3か所を今朝攻撃した」とIRGCは声明で述べ、「(クルディスタン)地域の分離主義グループがイランの領土保全に対して何らかの行動を取れば、我々は彼らを粉砕する」と警告した。
イランは前日の金曜日にも、亡命中のクルド系イラン人戦闘員がイランに入国することを許可すれば、同地域の「すべての施設」を標的にすると脅迫していた。
板挟みのイラク政府
イラク中央政府とクルド自治政府は、この緊張の高まりを受けて緊急協議を実施。ムハンマド・シーア・スダーニ首相とネチルヴァン・バルザーニクルド自治政府大統領は電話会談で、「イラク領土を近隣諸国への攻撃の出発点として使用してはならない」との合意に達した。
しかし、現実は複雑だ。金曜日にはイラク各地でドローン攻撃が相次ぎ、バグダッド国際空港や南部バスラ州の石油施設が標的となった。米国大使館はイラン系武装組織が外国人の利用するホテルを標的にする可能性があると警告を発している。
米国とイスラエルの思惑
ドナルド・トランプ大統領は金曜日、ロイター通信の取材に対し、クルド人戦闘員の越境について「素晴らしいことだと思う。私は全面的に支持する」と述べた。
一方、ロイター通信によると、イスラエルはイラン系クルド人戦闘員を支援するため、イラン西部の一部を爆撃しているという。3つの情報筋が明らかにした内容では、イスラエルは各派閥との協議を通じてこの支援を行っているとされる。
地域全体への波及効果
この状況は、すでに複雑な中東情勢をさらに不安定化させる要因となっている。米国・イスラエル対イラン戦争が始まって2週目に入る中、新たな戦線が開かれる可能性が高まっている。
クルド人問題は単なる民族問題を超え、地域の大国間の代理戦争の様相を呈している。イラク政府は米国の同盟国でありながら、隣国イランとの関係も維持しなければならない微妙な立場に置かれている。
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