イラン抗議デモの遺体返還に数千ドルの「身代金」、当局による組織的な恐喝の実態
イラン当局が抗議デモで殺害された市民の遺体返還に数千ドルの支払いを要求している実態を報道。建設労働者の年収を遥かに超える請求や、政府側の『殉教者』として捏造することを条件にした取引など、残酷な鎮圧の裏側を詳しく解説します。
愛する人の死を悼むことさえ、この国では多額の費用がかかります。イラン当局が、抗議デモで殺害された市民の遺体を家族に返還する際、巨額の現金を要求していることが明らかになりました。
イラン当局による抗議デモ参加者の遺体返還をめぐる巨額請求
ロイターやBBCの報道によると、イラン各地の病院や遺体安置所で、治安部隊が遺体の引き渡しを拒み、家族に支払いを求めている事例が相次いでいます。北部ラシュトのある家族は、遺体の返還に7億トーマン(約5,000ドル)を要求されたと証言しました。
テヘランでは、季節労働者として働いていた若者の家族が、10億トーマン(約7,000ドル)の支払いを命じられました。イランの建設労働者の平均月収が100ドル未満であることを考えると、これは到底支払える金額ではありません。家族は息子との最期の別れを諦めざるを得なかったといいます。
「殉教者」への捏造を条件に無料返還を提示か
さらに驚くべきことに、当局は金銭以外の「条件」も提示しています。テヘランの遺体安置所では、死者が政府側の民兵組織「バシジ」のメンバーであり、デモ参加者によって殺害されたと主張すれば、無料で遺体を返還すると持ちかけられたケースも報告されています。
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