グーグル、AI投資で約28兆円支出へ 好決算なのに株価下落の理由
アルファベットが2026年のAI投資を2倍に拡大すると発表。好決算にも関わらず株価が下落した背景には、投資家の懸念が隠れている。
1,130億ドル。これはアルファベットが第4四半期に記録した売上高で、市場予想を上回る好成績だった。それなのに、なぜ株価は2.6%も下落したのか。
答えは、同社が発表した驚異的な投資計画にある。グーグルの親会社であるアルファベットは、2026年の設備投資を1,750億~1,850億ドル(約28兆円)に引き上げると発表した。これは2025年の支出の2倍以上に相当する。
好決算の裏に隠れた投資家の不安
数字だけ見れば、アルファベットの業績は申し分ない。Google Cloud部門は176.6億ドルの売上を記録し、予想の161.8億ドルを大きく上回った。しかし、投資家が注目したのは将来への巨額投資だった。
投資の大部分はGoogle DeepMindのAI計算能力向上に向けられる。バークレイズのアナリストは「インフラ、DeepMind、Waymoのコストが全体的な収益性を圧迫している」と指摘した。一方で、「クラウドの成長は驚異的で、これらの指標とDeepMindの進歩を合わせると、26年の設備投資100%増加が正当化され始める」とも評価している。
日本企業への波及効果
グーグルの巨額AI投資は、日本企業にも大きな影響を与えそうだ。特に半導体関連企業にとっては商機となる可能性がある。AI計算能力の向上には高性能チップが不可欠で、ソニーのイメージセンサーや東京エレクトロンの製造装置への需要拡大が期待される。
一方で、従来のソフトウェア企業は警戒が必要だ。今週、ソフトウェア株が軒並み下落したのは、AIツールが既存のソフトウェア製品を代替する可能性への懸念からだった。日本のIT企業も、AI時代に向けた戦略の見直しを迫られている。
ドイツ銀行のアナリストは「アルファベットは巨額の設備投資計画で世界を驚かせた。テクノロジー業界が激動の中にある今、それが良いことなのか悪いことなのかは明確ではない」と述べている。
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