中国の研究チームが開発したCO2と水によるリチウム電池リサイクル技術 2026
中国の研究チームが、二酸化炭素と水のみを使用してリチウム電池をリサイクルする革新的な方法を開発。95%以上の効率でリチウムを回収し、環境汚染を伴う化学薬品を不要にします。Nature Communicationsに掲載された最新技術を解説。
95%以上のリチウムを、水と炭酸ガスだけで回収します。中国科学院と北京理工大学の研究チームが、腐食性の強い化学薬品を一切使わずに、使用済みリチウムイオン電池から高効率でリチウムを抽出する新しいリサイクル法を開発しました。
二酸化炭素と水だけで実現するリチウム電池リサイクル
リサーチによると、この「スリー・イン・ワン」戦略は、リチウムの回収だけでなく、コバルトやニッケルなどの遷移金属のアップグレード、さらには二酸化炭素(CO2)の隔離を同時に行います。従来のプロセスでは大量の有害排水が発生していましたが、この手法では廃棄物を最小限に抑えつつ、リチウム浸出効率において95%以上という従来の化学処理に匹敵する数字を叩き出しています。
環境負荷を最小限に抑える「Nature Communications」発表の技術
科学誌「Nature Communications」に1月10日に掲載された論文によると、このプロセスは常温常圧の条件下で行われます。研磨剤や浸出剤を追加する必要がないため、環境への影響が極めて少ないのが特徴です。正極材(カソード)に含まれるリチウム、コバルト、ニッケル、マンガンなどを価値のある触媒へと再生させることが可能です。
関連記事
インドの屋根置き太陽光スタートアップSolarSquareが5,500〜6,000万ドルのシリーズC調達に向け最終交渉中。評価額は4億5,000〜5億ドルに達する見込み。日本のエネルギー市場への示唆を読み解く。
テスラで熱管理システムを開発したドリュー・バリーノ氏が、新スタートアップ「Sadi Thermal Machines」を設立。EVで培った技術が家庭のエネルギー革新にどう活かされるのか、日本市場への示唆も含めて考えます。
漁業の副産物として毎年数百万匹のクジラ・イルカ・ウミガメが命を落とす「混獲」問題。AIや音響技術など最新テクノロジーが解決策として注目される中、なぜ普及は進まないのか。日本漁業への影響も含めて考察。
GoogleがミシガンDTEと2.7GWの電力供給契約を締結。太陽光・蓄電・クリーンエネルギーを組み合わせた新モデルは、データセンターの電力問題をどう変えるのか。日本企業への示唆も含めて考察します。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加