ビットコインの「希望」は幻想だったのか?78万円割れが示す新たな現実
ビットコインが78万円を下回り、オプション市場では75万円割れへの賭けが急増。エリック・クラウン氏は50万円台まで下落する可能性を警告。
78万円。土曜日にビットコインが付けたこの価格は、4月以来の最安値となり、暗号資産市場に激震を走らせました。利益確定売りと流動性の枯渇、そして新規買い手の不足が重なった結果、強制売りとデリバティブの清算が連鎖的に発生しています。
企業需要の枯渇が引き金
マイクロストラテジーのビットコイン購入に代表される企業需要によって支えられてきた上昇相場が、ついに息切れを起こしました。トレーダーたちはCoinDeskに対し、この企業需要の枯渇が市場を脆弱な状態に陥れ、強制売りを誘発していると証言しています。
特に注目すべきは、オプション市場での動きです。75万円を下回る価格への賭けが急激に増加し、Deribitプラットフォームでの75万円プットオプションの想定元本は11億5900万ドルに達しました。これは100万円のコールオプションの11億6800万ドルとほぼ同水準です。
技術指標が示す長期下落の兆候
NYSE Arcaの元オプショントレーダーで、現在20万人以上の購読者を持つエリック・クラウン氏は、10月末からビットコインが横ばいから下降局面に入ったとの見方を示しています。同氏は「8万ドルがビットコインのマクロ的な底値だとは思わない」と断言します。
クラウン氏が指摘する技術的な警告サインは深刻です:
月次MACDが11月にデッドクロスを形成。これは過去のサイクルで長期下落を予告してきた稀なシグナルです。週次21対55EMAも最近弱気領域に転換し、通常これは数ヶ月間の損失を伴います。さらに、2025年の年足チャートは「流れ星」パターンで終了しており、これは中期的な反転を示唆する燭台パターンとして知られています。
50万円台への下落も視野
10月以降、ビットコインは伝統的な市場から乖離し、株式などのリスク資産が堅調な中で下落を続けています。クラウン氏はこれを「サイクル後期のリスクオフ行動の典型」と分析し、「人々は一般的により投機的な資産から先に売る」と説明します。
最も衝撃的なのは、クラウン氏の価格予想です。同氏は5万ドル台半ばから6万ドル台前半(約50万円から60万円台)までの下落を想定しており、この水準を投機的レバレッジが洗い流された後の「長期ポジション積み上げの魅力的なエリア」と位置づけています。
日本の投資家への影響
日本では暗号資産への投資が徐々に浸透していますが、今回の下落は特に個人投資家に大きな影響を与える可能性があります。SBIホールディングスや楽天などの大手企業も暗号資産事業を展開しており、市場の動向は企業業績にも波及するでしょう。
円安が進む中で、ドル建てのビットコイン下落は円ベースでの損失をさらに拡大させる可能性もあります。日本の投資家にとって、リスク管理の重要性がこれまで以上に高まっています。
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