2026年バングラデシュ総選挙:ジャマア・イスラミが与党候補BNPに猛追
2026年2月12日のバングラデシュ総選挙を前に、イスラム政党ジャマア・イスラミが支持率を急伸させ、BNPと接戦を繰り広げています。ハシナ政権崩壊後の新しい政治地図を解説します。
かつては非合法化され、指導者たちが処刑された政党が、今や政権をうかがう位置にいます。2026年2月12日に投開票を控えたバングラデシュ総選挙は、長年続いたハシナ政権の崩壊後、初めての民主的な審判となります。ムハンマド・ユヌス暫定政府のもとで、国内最大のイスラム政党「ジャマア・イスラミ(Jamaat-e-Islami)」が、かつての同盟相手であるバングラデシュ民族主義党(BNP)を脅かす勢いを見せています。
2026年バングラデシュ総選挙に向けた支持率の拮抗
ロイター通信などの報道によると、最新の世論調査ではBNPとジャマア・イスラミの支持率が極めて接近しています。2025年12月の調査ではBNPが33%、ジャマアが29%でしたが、直近の調査ではBNPの34.7%に対し、ジャマアは33.6%と、その差はわずか1.1ポイントにまで縮まっています。これは、長年の弾圧を経て復活した同党に対する、国民の一定の同情と既成政党への失望が背景にあると見られます。
弾圧の歴史とイメージ刷新への挑戦
シェイク・ハシナ前首相による15年間の統治下で、同党は指導者らが死刑に処されるなど壊滅的な打撃を受けました。しかし、2024年8月の学生主導の蜂起によりハシナ氏がインドへ亡命したことで状況は一変しました。ジャマア側は現在、自身を「穏健なイスラム勢力」と定義し、ヒンドゥー教徒の候補者を擁立するなど、少数派への配慮を示すことで従来の保守的なイメージを払拭しようとしています。
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