Waabi、7.5億ドル調達で自動運転の新時代へ突入
カナダの自動運転スタートアップWaabiが750億円を調達し、Uberとの提携で2.5万台のロボタクシー展開を発表。日本の自動車業界への影響は?
750億円。カナダの自動運転スタートアップWaabiが調達したこの巨額資金は、自動運転業界の新たな転換点を示している。
「物理AI」で勝負をかけるWaabi
Waabiは1月29日、シリーズCラウンドで7.5億ドル(約750億円)の資金調達を完了したと発表した。Khosla VenturesとG2 Venture Partnersが共同でリードしたこのラウンドは、カナダのテック企業による単一ラウンドとしては過去最大級の規模となる。
さらに注目すべきは、Uberが追加で2.5億ドルの投資を約束し、Waabiの自動運転システムを搭載したロボタクシー2万5000台を独占的に展開することだ。
創業者兼CEOのラケル・ウルタスン氏は「16年間自動運転に取り組んできたが、ついに本格的なスケールが見えてきた」と語る。同氏は以前、Uberの先進技術部門でチーフサイエンティストを務めていた経歴を持つ。
トラックからロボタクシーへの転換
Waabiはこれまで、ボルボやペタービルトと提携して自動運転トラックの開発に注力してきた。しかし今回の資金調達を機に、事業モデルを「ドライバー・アズ・ア・サービス」へと転換する。
同社の強みは「物理AI」と呼ばれる技術にある。従来の自動運転企業が数千人のエンジニアと数十億ドルを投じて達成してきたことを、Waabiははるかに少ないコストで実現できるという。
Khosla Venturesの創設者ビノッド・コスラ氏は「Waabiは資本効率の高いアプローチで物理AIを開発し、後発者の利点を活かしている」と評価する。
激化する競争の中で
自動運転トラック市場では、Aurora、Kodiak AI、Bot Auto、そしてテスラが競合として存在する。イーロン・マスク率いるテスラは2026年にSemiトラックの増産を予定しており、自動運転システムの開発も約束している。
ロボタクシー市場の競争はさらに激しい。Alphabet傘下のWaymo、Nuro、WeRideといったUberの既存パートナーに加え、テスラやRivian、中国のXiaomiやBYDなども自社の自動運転システムを開発している。
日本への波及効果
Waabiの技術革新は、日本の自動車産業にも大きな影響を与える可能性がある。トヨタやホンダといった日本メーカーは、これまで慎重なアプローチで自動運転技術を開発してきたが、Waabiのような「物理AI」による効率的な開発手法が主流となれば、戦略の見直しを迫られるかもしれない。
特に、日本が直面する高齢化社会と労働力不足の課題を考えると、自動運転技術の実用化は急務だ。Waabiの「ドライバー・アズ・ア・サービス」モデルは、日本の物流業界や交通サービスにとって魅力的な解決策となる可能性がある。
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