AWS、24%成長も競合に遅れ:クラウド戦争の新局面
アマゾンのクラウド事業が24%成長を記録したが、グーグルの48%、マイクロソフトの39%に比べ鈍化。AI時代のクラウド競争で何が起きているのか。
24%。これはアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が第4四半期に記録した売上成長率だ。しかし、グーグル・クラウドの48%、マイクロソフト・アジュールの39%と並べてみると、別の景色が見えてくる。
クラウド王者の成長鈍化
AWSは第4四半期に355億8000万ドルの売上を計上し、アナリスト予想の349億3000万ドルを上回った。営業利益は124億7000万ドルに達し、営業利益率も前四半期の34.6%から35%へとわずかに改善した。数字だけ見れば確かに好調だ。
しかし、約20年前にクラウド市場を切り開いた先駆者が、いま追い上げを受けている。グーグル・クラウドは2021年以来最高の成長率を記録し、マイクロソフトも堅調な拡大を続けている。両社の共通点は、AI関連サービスの急成長だ。
AI時代の設備投資競争
AWSのマット・ガーマンCEOは、2025年に約4ギガワットのコンピューティング能力を追加したと発表した。一方、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは第4四半期だけで約1ギガワットをオンラインにしたと述べている。
アマゾンは2026年の設備投資を2000億ドルと予想しており、これはアナリスト予想の1488億6000万ドルを大幅に上回る。同社はOpenAIから380億ドルの支出コミットメントも獲得している。
日本企業への波及効果
日本の製造業にとって、この変化は無視できない。トヨタやソニーといった企業がデジタル変革を進める中、クラウドプロバイダーの選択がより戦略的になっている。AI機能の充実度、コスト効率性、そして地理的な近接性が重要な判断材料となる。
特に、生成AI活用が製品開発や顧客サービスに直結する時代において、どのクラウドプラットフォームを選ぶかは競争力に直結する。日本企業の多くがAWSを利用してきたが、グーグルやマイクロソフトのAI優位性は新たな検討要因となっている。
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