アフガン・パキスタン国境で武力衝突拡大、タリバンが反撃開始
タリバン政権がパキスタン軍事施設への大規模攻撃を開始。デュアランド・ラインを巡る両国の対立が新たな局面へ。地域安定への懸念が高まる
木曜日深夜、アフガニスタンとパキスタンの国境地帯で「激しい戦闘」が始まった。タリバン政権が先週のパキスタン軍による空爆に対する報復として、大規模な軍事作戦を開始したのだ。
報復の連鎖が始まった
アフガニスタン軍東部軍団の報道部は声明で、「ナンガルハル州とパクティア州でパキスタン軍が実施した最近の空爆への対応として」戦闘が開始されたと発表した。タリバン政府報道官のザビフラ・ムジャヒド氏は「パキスタン軍部による度重なる挑発と侵害に対応し、デュアランド・ライン沿いのパキスタン軍事拠点と施設に対する大規模攻撃作戦を開始した」とX(旧ツイッター)に投稿している。
事の発端は日曜日のパキスタン軍による越境空爆だった。パキスタン側は「70人以上の戦闘員を殺害した」と主張したが、アフガニスタン側はこれを否定し、女性や子供を含む民間人が犠牲になったと反発していた。
デュアランド・ラインという火種
両国間の2,611キロメートルにわたる国境線は「デュアランド・ライン」と呼ばれ、アフガニスタンは正式に承認していない。この境界線は1893年にイギリス領インド政府とアフガニスタンの間で引かれたもので、現在でも両国間の重要な争点となっている。
タリバンが政権を握って以来、この地域では散発的な衝突が続いてきた。パキスタンは自国内でのテロ活動がアフガニスタン側から支援されていると主張し、アフガニスタンは主権侵害だと反発するという構図が繰り返されてきた。
地域全体への波紋
今回の武力衝突拡大は、すでに不安定な南アジア地域にさらなる懸念をもたらしている。パキスタンは核保有国であり、アフガニスタンは依然として国際的に孤立した状態にある。両国の関係悪化は、テロリズムの拡散、難民問題、麻薬取引など、地域全体の安全保障に深刻な影響を与える可能性がある。
特に注目すべきは、この地域が中国の「一帯一路」構想における重要な通過点であることだ。中国・パキスタン経済回廊(CPEC)の安定運営にも影響を与えかねない。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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