TikTokショップ、10ドルから購入可能なギフトカード導入で年末商戦に参入

運営体制の変更や規約違反商品の氾濫など、逆風にさらされるTikTok。しかし、同社は2025年のホリデーシーズン直前に、Eコマースの巨人たちに挑戦状を叩きつけました。その新たな武器は、ユーザーが購入・贈呈できる「デジタルギフトカード」です。

ソーシャルメディア大手のTikTokが、2023年に開始したEコマース事業「TikTok Shop」で、新たにデジタルギフトカード機能を展開しました。この動きは、年末の駆け込みギフト需要を狙い、消費者にAmazonやeBayといった既存の選択肢に代わるものとしてアピールする意図があると見られます。

年末商戦の新たな選択肢

TechCrunchによると、このギフトカードは10ドルから500ドルまでの範囲で購入可能です。購入者は休日や誕生日、結婚式などをテーマにしたアニメーションデザインでカードをパーソナライズでき、受け取った側はお礼のメッセージを送る機能も備わっています。

逆風の中での一手

今回の新機能導入は、TikTokが非常に多忙な時期に発表されました。数日前には正式に所有権が変更されたほか、物議を醸すアワードショーを開催。さらに、TikTok Shop自体も、利用規約に違反する商品の氾濫という課題に直面していると報じられています。ギフトカードの導入は、こうした課題を抱えながらも、Eコマース事業を強力に推進する同社の姿勢を示すものと言えるでしょう。