アッダニ、110億ドル投資でナビ・ムンバイ新空港を開業 インド航空業界の勢力図に変化

インドの航空業界に新たな巨大プレイヤーが登場しました。インドのインフラ大手アッダニ・グループは12月25日、金融ハブであるムンバイにナビ・ムンバイ新空港を開業させ、商業運転を開始しました。これは、同社が今後5年間で空港事業に1兆ルピー（約110億ドル）を投じる巨大計画の第一歩です。

限定的なスタートと将来の拡張計画

日経アジアの報道によると、新空港は当面、1本の滑走路と限定された時間での運用からスタートします。しかし、これはあくまで初期段階の姿です。アッダニ・グループは来年2月までの本格的な拡張を計画しており、ムンバイの空の玄関口としての役割を急速に拡大していくものと見られます。この動きは、急成長するインドの航空需要に対応するための重要な布石と言えるでしょう。

110億ドルの野心：インド最大の空港運営者へ

今回の新空港開業は、単なる一施設のオープンにとどまりません。アッダニ・グループが空港事業部門に投じる110億ドルという巨額の投資は、同社が港湾事業に続き、航空インフラにおいてもインド国内で支配的な地位を築こうとする明確な意思表示です。この戦略的投資は、インドの経済成長と国際的な連結性をさらに強化する可能性があります。