ETHZilla、負債削減のため7450万ドル相当のイーサリアムを売却

ナスダック上場のETHZilla社が、負債削減を目的として約7450万ドル（24,291 ETH）相当のイーサリアムを売却したことが、12月19日金曜日の規制当局への提出書類で明らかになりました。同社によるイーサリアム保有資産の売却は、今年10月に続き2度目となります。

同社によると、売却は平均価格<span class="economy-highlight">3,068ドル</span>で実施され、今回の資金はシニア担保付転換社債の償還に充てられます。この売却により、同社のイーサリアム保有量は約69,800 ETH（現在価値2億ドル以上）まで減少しました。

ETHZillaは10月にも、自社株買いの資金を調達するために4000万ドル相当のETHを売却していました。しかし株価の下落は止まらず、8月の最高値からは約<span class="economy-highlight">96%</span>下落。週明け12月22日の市場では、同社株はさらに<span class="economy-highlight">4%</span>値を下げました。

<div class="callout callout-insight"><h4>PRISM Insight: 逆回転する「暗号資産トレジャリー」の潮流</h4><p>今回の動きは、暗号資産をバランスシートに蓄積してきた企業が直面する厳しい現実を浮き彫りにしています。かつて積極的に暗号資産を買い集めていた多くの公開企業は、自社株価が保有資産の純資産価値（NAV）を下回る状況に陥っています。株価の低迷により新たな資金調達が困難になった結果、資産の「蓄積」から「負債管理」へと戦略転換を迫られ、保有する暗号資産を売却して債務返済や自社株買いに充てるケースが増加しています。</p></div>

同社は今後も事業計画を推進するため、イーサリアムの追加売却や新株発行を通じて資金調達を続ける可能性があるとしています。