ボルドーの次はフォアグラ?フランスが狙う中国中産階級の「胃袋」と立ちはだかる壁
フランスが高級食材フォアグラの中国市場進出を本格化。マクロン大統領の訪中による農業合意を背景に、鳥インフルエンザによる輸入規制の打破を目指します。しかし、中国国内の生産者との競合や価格競争力など、克服すべき課題も浮き彫りになっています。
高級ハンドバッグやヴィンテージワインに続き、フランスが狙うのは「ガチョウの肝臓」です。フランスの生産者たちは、自国の象徴とも言える高級食材、フォアグラを中国の巨大な市場へ浸透させようと、かつてない攻勢をかけています。
政治的合意が後押しする「農場から食卓へ」の道
これまで、欧州での鳥インフルエンザ流行に伴う厳しい輸入規制が障壁となっていましたが、状況は変わりつつあります。2025年12月初旬、フランスのマクロン大統領が訪中した際、中仏両国は農業分野に関する共同宣言に署名しました。中国政府は、フランスの農場から中国の食卓へより多くの産品を届けることを約束しており、これがフォアグラ輸出再開に向けた大きな追い風となると見られています。
進博会でのアピールと「メイド・イン・チャイナ」との激突
先月上海で開催された中国最大の輸入見本市「中国国際輸入博覧会(CIIE)」では、フランスのフォアグラ業界団体であるCIFOGが初出展しました。エッフェル塔の巨大なレプリカの下でミシュラン星付きシェフが調理を披露し、多くの来場者を魅了しましたが、課題も少なくありません。
業界関係者によると、最大の問題は「中国国内の競合」と「価格」です。中国国内でもフォアグラの生産は拡大しており、フランス産というブランド力だけで、価格に敏感な現在の中国消費者を納得させられるかは未知数だという指摘もあります。
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