Meta Reality Labs 1500人削減:2026年に幕を閉じる「10兆円のメタバース」の夢
MetaはReality Labs部門で1,500人のレイオフを発表。730億ドルの投資にもかかわらずメタバースからAI・ARへと戦略を転換します。VRスタジオの閉鎖や背景を解説。
730億ドル(約10兆円)という天文学的な巨費を投じた夢が、静かに終わりを迎えようとしています。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、Metaは今週、メタバース部門であるReality Labsの従業員約1,500人を削減することを決定しました。これは同部門のスタッフの約10%に相当します。4年前に社名まで変更して賭けに出た同社にとって、今回の決定は大きな戦略的撤退を意味しています。
Meta Reality Labs レイオフの背景:AIへの急転換
CNBCの報道によれば、今回の削減は単なる人員整理にとどまりません。Armature StudioやTwisted Pixelといった複数のVRゲームスタジオが閉鎖され、4億ドルで買収したフィットネスアプリ「Supernatural」も新規コンテンツ制作を停止します。さらに、ビジネス向けのVR会議ツールである「Workrooms」の終了も報じられており、投資家を不安にさせていた赤字部門の予算は最大30%カットされる見通しです。
なぜ10兆円の投資は失敗したのか
失敗の要因は、製品の完成度と不透明な収益構造にありました。初期のメタバース上のアバターは足がないなど品質に課題があり、マーク・ザッカーバーグCEOが公開した自撮り画像がネット上で嘲笑の的となったことも記憶に新しいでしょう。また、Horizon Worlds内でのデジタル資産販売に47.5%という高額な手数料を設定したことで、クリエイターからも反発を招きました。
現在、Metaの関心は「メタバース」から「AI」と「スマートグラス」へと移っています。Ray-Banとの提携によるARグラスは好調で、重厚なVRヘッドセットよりも、日常的に使えるAIデバイスとしての道を選んだものと見られます。
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