ベネズエラ暫定大統領にデルシ・ロドリゲス氏が就任:混迷する二重権力の行方
2026年1月5日、ベネズエラでデルシ・ロドリゲス氏が暫定大統領に就任。米国はマドゥロ氏の正当性を否定する一方、国連は介入の合法性に疑問を呈しており、二重権力状態による国際的な混迷が深まっています。
一国に二人の大統領。ベネズエラの主権を巡る混迷が、かつてない局面を迎えています。2026年1月5日、デルシ・ロドリゲス氏がベネズエラの暫定大統領として宣誓就任しましたが、一方でニコラス・マドゥロ氏は米国裁判所に対し「私は依然として自国の正式な大統領である」と主張し、真っ向から対立しています。
ベネズエラ暫定大統領デルシ・ロドリゲス氏を巡る国際社会の分裂
国連安保理において、米国は「マドゥロ氏はもはや国家元首ではない」と明言しました。これに対し、ベネズエラ側は国連の場で「主権が脅かされている」と強く反発しています。この対立の背景には、米国のベネズエラ介入に対する法的正当性の議論があります。
実際に国連内部からも、ベネズエラにおける米国の軍事・外交作戦の合法性を疑問視する声が上がっています。ロイター通信などによると、1分8秒に及ぶ映像の中で、国連関係者が作戦の法的根拠を厳しく問い質す場面が記録されており、国際法上の是非が大きな争点となっています。
国内政治の葛藤と家族のメッセージ
ベネズエラ議会では、マドゥロ氏の息子が父に向けたメッセージを送るなど、政権内部の結束を誇示する動きも見られました。しかし、国際的な承認を得た暫定大統領という新たな枠組みが動き出したことで、国内の権力構造は劇的な変化を余儀なくされると見られています。
記者
関連記事
2026年6月、習近平(シー・ジンピン)が7年ぶりに平壌を訪れた。21発の礼砲と『新時代の親善』が並んだが、2019年にはあった『朝鮮半島の非核化』は今回の官営報道から消えた。象徴の過剰か、実質の格上げか。
国際刑事裁判所(ICC)は、フィリピン元大統領ロドリゴ・ドゥテルテの裁判を2026年11月30日に開始すると決定。人道に対する罪3件で起訴された81歳の元指導者の裁判は、国際法と東南アジア政治の行方を占う試金石となる。
パナマ外相が国連安保理でパナマ運河をめぐる緊張に対し「対立より対話」を訴えた。中国が議長国を務める場での発言が持つ地政学的意味を読み解く。
中国の董軍国防相が今年もシャングリラ対話を欠席する見通し。アジア最大の安全保障フォーラムに低レベルのPLA代表団を派遣する方針で、地域の安全保障対話における中国の姿勢に注目が集まっています。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加