JD Vance氏が語る格陵蘭(グリーンランド)防衛の重要性と2026年の北極戦略
米副大統領JD Vance氏がグリーンランド防衛を巡り、デンマークと欧州の対応を批判。対ロシア・中国ミサイル防衛の要としての重要性を説く一方、欧州連合は反発を強めています。2026年の北極戦略と外交的緊張を詳しく解説。
同盟国としての握手は続いていますが、その内側では厳しい視線が交錯しています。米国副大統領のJD Vance氏は、デンマーク自治領であるグリーンランドの防衛を巡り、欧州諸国の対応が不十分であると強く批判しました。ロイター通信によると、Vance氏はグリーンランドが対ロシア・中国のミサイル防衛において「極めて重要」であると強調しています。
JD Vance氏が指摘するグリーンランド防衛の脆弱性
Vance氏はFox Newsのインタビューで、欧州とデンマークがこの地域の安全保障において「良い仕事をしていない」と述べ、防衛投資の不足を指摘しました。同氏によれば、北米大陸や欧州に向けられた核ミサイルを阻止するためのインフラは、部分的にグリーンランドに依存しています。米国は現在、島北西部のピトゥフィク基地に100人以上の軍要員を駐留させていますが、トランプ政権はさらなる関与を求めています。
さらに、気候変動による氷の融解に伴い、グリーンランドに眠るレアアースやウラン、石油・ガスなどの天然資源への関心も高まっています。これらは経済的価値だけでなく、戦略的な資源確保の観点からも重要視されています。
欧州連合の反発と深まる外交的亀裂
米政府がグリーンランドの購入や併合の可能性を議論しているとの報道に対し、欧州諸国は一斉に反発しています。フランス、ドイツ、イギリスなど主要7カ国の首脳は共同声明を出し、「グリーンランドはグリーンランドの人々に帰属し、主権は尊重されるべきだ」と強調しました。
デンマーク側は、米国のこうした動きがNATO(北大西洋条約機構)の終焉を招きかねないと警告しています。一方で、グリーンランドの現地議員であるアヤ・ケムニッツ氏は、米国が時間をかけて圧力を強め、実質的な支配を狙っているのではないかと懸念を表明しています。
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