ケネディ・センターにトランプ氏の名を冠する改名、2026年の公演中止が相次ぐ事態に
ワシントンのケネディ・センターが「トランプ-ケネディ・センター」へ改名を決定。これに抗議し、ザ・クッカーズなどのアーティストが2026年の公演を相次いで中止しています。リチャード・グレネル新プレジデントはボイコットを非難。文化施設を舞台にした政治的対立の深層を解説します。
伝統ある芸術の殿堂で、異例の事態が起きています。ジョン・F・ケネディ元大統領を記念して設立されたワシントンのパフォーミングアーツセンターが、ドナルド・トランプ大統領の名を含む名称への改名を発表したことを受け、アーティストによる抗議の出演辞退が広がっています。
ケネディ・センターのトランプ氏名追加による波紋と2026年公演への影響
AFP通信によると、著名なジャズグループやダンスカンパニーが、センターの名称が「トランプ-ケネディ・センター」に変更されることに抗議し、相次いで出演をキャンセルしました。ベテランジャズアンサンブルのザ・クッカーズは、予定されていた大晦日の公演を辞退。ドラマーのビリー・ハート氏はニューヨーク・タイムズの取材に対し、名称変更が決断の理由であることを示唆しています。
また、ニューヨークを拠点とするダンスカンパニー、ダグ・ヴァローン・アンド・ダンサーズも、2026年4月に予定されていた公演の中止を発表しました。同グループはSNS上で「トランプ氏が自らの名を冠するように改名した現在の施設で、観客を招き入れることはできない」とコメントしています。
運営側による反論と文化施設における価値観の衝突
これに対し、トランプ大統領からセンターのプレジデントに指名されたリチャード・グレネル氏(前駐独大使)は強硬な姿勢を示しています。グレネル氏はSNSのXにて、公演をキャンセルしたアーティストたちは「以前の極左リーダーシップによってブッキングされた者たちだ」と非難。「芸術を支持するために芸術をボイコットするのは、一種の精神疾患のようなものだ」と激しく批判しました。
センターの新体制下では、LGBTQ+コミュニティを祝うドラァグ・ショーやイベントが削減される一方、宗教右派の会議やキリスト教系アーティストの招待が増加しています。米メディアの報道によれば、こうした運営方針の転換以降、チケットの売上は減少傾向にあると伝えられています。
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