2025年、世界を震撼させたサイバーセキュリティ報道9選:暗躍する国家と50億件のデータ売買
2025年のサイバーセキュリティ報道を総括。Appleへのバックドア要求、50億件の航空データ売買、トランプ政権のSignal誤爆事件など、世界を揺るがした9つの真実に迫ります。
デジタル戦場の最前線は、もはや画面の中だけではありません。2025年、私たちのプライバシーと安全を揺るがした衝撃的なサイバーセキュリティ報道を振り返ります。
国家による監視とAppleの攻防
ワシントン・ポスト紙の報道により、イギリス政府が秘密裏にAppleに対し、iCloudの暗号化データに警察がアクセスできる「バックドア」の設置を命じていたことが判明しました。これは、テクノロジー企業がユーザーデータを保護するために築き上げた防壁を崩そうとする重大な試みでした。
また、Elon Musk氏が率いるDOGE(政府効率化省)が、連邦政府の機密データを収集する過程でセキュリティプロトコルを無視している実態をNPRが暴きました。ある内部告発者は、DOGEの活動を調査しようとした直後、玄関に脅迫状と愛犬と散歩する自分の写真を貼られるという恐怖に直面したといいます。
日常生活に潜むデータ売買と「ゴーストガン」の脅威
404 Mediaの調査によると、航空業界のデータ仲介業者であるARCが、実に50億件以上もの航空券データや旅程情報を政府機関(ICEやIRSなど)に販売していたことが明らかになりました。これにより、令状なしで一般市民の移動が追跡されていたのです。この報道を受け、United AirlinesやDeltaなどの航空会社はこのプログラムの停止を余儀なくされました。
物理的な脅威としては、ユナイテッド・ヘルスケアのCEO殺害事件で使用されたとされる3Dプリンター製の「ゴーストガン」についてWired誌が検証。シリアル番号のない銃器がいかに容易に製造可能で、法規制の目をすり抜けているかを克明に描きました。
ハッカーの素顔と政府の「自爆」ミス
ジャーナリストのBrian Krebs氏は、悪名高いハッカー集団LAPSUS$に関与する若きハッカー「Rey」をヨルダンまで追跡。サイバー犯罪から抜け出そうと葛藤する少年の実像に迫りました。
一方で、最も滑稽かつ深刻な失態はトランプ政権内で起きました。政府高官が誤ってSignalの作戦会議グループにAtlantic誌の編集長を追加。暗号化されたチャット内でリアルタイムに作戦計画が語られるという、歴史上最悪のOPSEC(作戦保全)ミスが発生したのです。
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