スーダン、エル・ファシル陥落で10万人超が避難。衛星データが捉えた巨大化する避難民キャンプの惨状
スーダン西部の要衝エル・ファシルがRSFに制圧され、10万人以上が避難。衛星データにより、カルニやエル・アファドの避難民キャンプが数週間で数十万平方メートル規模に拡大している実態が明らかになりました。世界最悪の人道危機が深刻化しています。
衛星画像が物語るのは、かつての活気を完全に失った「幽霊都市」と、砂漠の中に急速に膨れ上がる避難民の群れです。スーダン西部の要衝、エル・ファシルが準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」に制圧されてから約2ヶ月。逃げ場を失った数万人規模の人々が、過酷な環境下で新たな避難民キャンプを形成しています。
エル・ファシル陥落後の人道危機と拡大する避難民キャンプ
アルジャジーラの調査部門「Sanad」が分析した衛星データによると、エル・ファシル北西部のカルニに設置されたキャンプは、2025年12月14日から12月29日の間だけで約13,000平方メートル拡大し、総面積は約199,000平方メートルに達しました。また、約700km離れたスーダン北部州のエル・アファドキャンプはさらに巨大で、11月19日以降に370,000平方メートルも広がり、現在は少なくとも500,000平方メートルを覆っています。
国連の発表によれば、10月下旬にRSFが同市を制圧して以降、約107,000人がエル・ファシル周辺から避難を余儀なくされました。生存者たちは、制圧の過程で民族的な大量殺害や性暴力が行われたと証言しています。国連の援助調整官デニス・ブラウン氏は、制圧後初めて現地を視察し、街が「犯罪現場の痕跡を留めた幽霊都市」と化していると報告しました。
連鎖する暴力:次の標的となるカドゥグリへの懸念
スーダンの内戦は2023年4月にスーダン軍(SAF)とRSFの権力争いから始まり、これまでに10万人以上が死亡、1,400万人が住む場所を追われました。国連はこれを「世界最悪の人道危機」と呼んでいます。
現在、RSFは東部のコルドファン地方へ進軍を続けており、すでに53,000人の新たな避難民が発生しています。国連国際移住機関(IOM)のモハメド・レファート氏は、現在包囲されているカドゥグリで停戦が実現しなければ、「エル・ファシルで起きた惨劇が繰り返される恐れがある」と強く警告しています。
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