サムスンのAIスマートグラス、今年発売へ
サムスンが2026年にAIスマートグラス市場に参入。メタが82%のシェアを握る市場で、日本企業への影響は?
サムスンが今年、初のスマートグラス市場に参入する。同社モバイル事業担当のジェイ・キム副社長がCNBCに明かしたこの製品は、カメラを搭載し、スマートフォンと連携して動作する。
82%独占市場への挑戦
現在のスマートグラス市場はメタのRay-Banグラスが82%のシェアを握る一強状態だ。しかしアリババ、Xreal、そして今回のサムスンなど、新たな挑戦者たちが続々と参入を表明している。
サムスンは2023年からクアルコム、Googleと共同で、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)を組み合わせた「混合現実」技術の開発を進めてきた。昨年発売されたGalaxy XRヘッドセットはこの協力の第一弾だったが、今回のスマートグラスこそが「最終目標」だとクアルコムのクリスティアーノ・アモンCEOは語る。
「目線の高さ」のカメラが鍵
キム副社長によると、サムスンのスマートグラスは「目線の高さ」にカメラを搭載し、撮影した情報をスマートフォンに送信して処理する仕組みだ。AIが「ユーザーが何を見ているか」を理解し、適切な情報を提供することが重要だという。
ディスプレイの内蔵については明言を避けたものの、「スマートウォッチやスマートフォンなど他の製品でディスプレイが必要な場合は対応できる」と述べた。
日本市場への波及効果
この動きは日本の電子機器メーカーにも影響を与えそうだ。ソニーは既にVR分野でPlayStation VRを展開しているが、スマートグラス市場では目立った動きを見せていない。パナソニックやシャープなどのディスプレイ技術を持つ企業にとっては、新たなビジネスチャンスとなる可能性もある。
一方で、日本の消費者は新技術に対して慎重な傾向がある。スマートグラスが日常的に受け入れられるには、プライバシーへの配慮や社会的なマナーの確立が重要になるだろう。
関連記事
サムスン系3社がUpbit運営会社Dunamuの株式4%を約408億円で取得。カカオは1ヶ月足らずで約2,200億円分の株式を売却。韓国財閥と暗号資産市場の構造変化を読み解く。
SKハイニックスが時価総額1兆ドルを突破。サムスン電子に続き韓国勢2社が同時に1兆ドルクラブ入り。AI半導体需要がコスピ指数を牽引する構造的変化と、日本市場への影響を読み解く。
6月8日開幕のWWDC 2026を前に、AppleとGoogleの提携によるSiri刷新への期待が高まる。株価は8週連続で上昇し最高値圏に。AI戦略の転換が投資家と利用者に何をもたらすか。
AIが量子コンピュータの開発を加速させ、現在のブロックチェーンやインターネットの暗号化技術が近い将来破られる可能性が高まっている。日本企業と個人にとっての意味を深く掘り下げる。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加