パキスタン国際航空、国内証券が4.82億ドルで買収へ IMF主導の民営化が本格始動
パキスタンの証券会社アリフ・ハビブ・コンソーシアムが、国営のパキスタン国際航空（PIA）を4億8200万ドルで買収。IMFが融資条件として求める大規模な民営化計画が本格的に始動した。
パキスタンの国営企業であるの株式を取得する公開入札が23日に行われ、国内の証券会社を中心とするが最高額となるを提示し、落札しました。この売却は、国際通貨基金（IMF）が融資の条件として求める国営企業改革の重要な一環です。
IMFの要請が背景に
イスラマバード発の報道によると、今回の入札には3つの事業体が参加しました。ロイター通信によれば、パキスタンは現在規模のによる融資プログラム下にあり、IMFは融資の条件として長年赤字に苦しむをはじめとする国営企業の民営化を強く求めていました。今回の売却は、政府の改革へのコミットメントを示す象徴的な案件と見られています。
20以上の民営化計画の試金石
パキスタン政府はの他にも20以上の国営企業の売却を計画しており、今回の取引の成否が今後の民営化計画全体の行方を占う試金石になると考えられています。買い手となったは、パキスタンを拠点とする大手金融サービスグループであり、今後の経営再建手腕が注目されます。
今回のPIA売却成功は、パキスタン政府がIMFの要求する厳しい構造改革を実行する意志があることを国内外の投資家に示す重要な一歩です。しかし、これはあくまで始まりに過ぎず、今後予定されている他の国営企業の民営化で発生しうる政治的抵抗や労働組合の反発を乗り越えられるかが、経済再建の真の鍵となるでしょう。
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