フィデリティがステーブルコイン参入、伝統金融の「ブロックチェーン未来」への賭け
運用資産4.9兆ドルのフィデリティが独自ステーブルコインFIDDを発行。伝統金融機関による本格的なオンチェーン金融への参入が意味するものとは。
運用資産4.9兆ドルを誇る米大手資産運用会社フィデリティ・インベストメンツが、2月上旬に独自のステーブルコイン「Fidelity Digital Dollar(FIDD)」を発行する。これは伝統的金融機関による本格的なブロックチェーン金融参入の象徴的な出来事だ。
金融巨人の戦略的転換
FIDDはイーサリアムネットワーク上で発行され、現金、現金同等物、短期米国債によって1ドルの価値を保証される。フィデリティ・デジタル・アセッツの社長マイク・オライリー氏は「これは当社のデジタル資産プラットフォームの進化における次のステップです」と説明する。
この動きの背景には、昨年成立した*GENIUS法*がある。同法は決済用ステーブルコインの準備金に関する明確な規制枠組みを提供し、大手金融機関の参入を後押しした。「明確な規制枠組みができたことで、今が市場参入の適切なタイミングになった」とオライリー氏は語る。
FIDDは機関投資家向けの24時間365日決済や、個人向けのオンチェーン決済を想定している。さらに任意のイーサリアムメインネットアドレスへの送金が可能で、分散型金融(DeFi)プロトコルでの幅広い利用も見込まれる。
巨大市場への挑戦状
現在のステーブルコイン市場は3,080億ドル規模で、サークルのUSDCとテザーのUSDTが圧倒的シェアを握る。フィデリティの参入は、この暗号資産ネイティブ企業が築いた牙城への正面からの挑戦となる。
興味深いのは、フィデリティが単なるステーブルコイン発行にとどまらず、より広範なオンチェーン金融サービスの基盤としてFIDDを位置付けていることだ。「ステーブルコインを持つことで、私たちや他の企業がオンチェーンで金融サービスを構築する扉が開かれる。より効率的なインフラの構成要素になる」とオライリー氏は展望を語る。
日本への波及効果
フィデリティの動きは、日本の金融機関にも重要な示唆を与える。三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループといった邦銀も、デジタル通貨の実証実験を進めているが、本格的な商用化には慎重な姿勢を見せてきた。
日本では金融庁が暗号資産に対して厳格な規制を敷いているものの、フィデリティのような大手金融機関の参入は、日本市場でも規制緩和や新たなサービス展開の議論を加速させる可能性がある。特に、24時間決済や低コスト送金といったメリットは、日本の決済インフラ改善にとって魅力的だ。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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