科学と芸術が交差する「虚無」の物語。ブラックホールを描く新著が登場
ニューヨーク科学アカデミーの元ディレクター、リン・ガムウェル氏がブラックホールと芸術の交差を探る新著を出版。最新科学と仏教・道教哲学の意外な共通点を解説します。
科学と芸術、そして東洋哲学がひとつの「点」で重なりました。アインシュタインも驚くような、ブラックホールの新しい見方が示されています。
物理現象としてのブラックホールを超えて
ブラックホールは長年、科学者だけでなく一般の人々の想像力をもかき立ててきました。かつては理論上の存在に過ぎなかったこの天体は、今や世界中のアーティストにインスピレーションを与える対象となっています。Ars Technicaの報道によると、これらの作品を網羅した新著『Conjuring the Void: The Art of Black Holes(虚無を呼び覚ます:ブラックホールの芸術)』が注目を集めています。
10年の歳月をかけた科学とアートの探求
著者のリン・ガムウェル氏は、ニューヨーク科学アカデミーのギャラリー・ディレクターを10年間務めた人物です。数学、芸術、科学の交差点に関する深い知見を持つ彼女は、ハーバード大学の「ブラックホール・イニシアチブ」での講演をきっかけに、本書の執筆を開始しました。
東洋哲学との意外な共鳴
ガムウェル氏は、ブラックホールの概念が「東洋の伝統」と強く共鳴している点に注目しています。ブラックホールが象徴する「虚無(Void)」や「無(Nothingness)」、そして「逃れられない運命」といったテーマは、仏教や道教の哲学と密接に関係していると彼女は述べています。科学的な最先端の発見が、古くからある精神世界と繋がる瞬間です。
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