ドル高が暗号資産市場を圧迫、中東情勢悪化で安全資産への逃避続く
イラン紛争激化によりドル指数が2カ月ぶり高値を更新。ビットコインは7万ドルから6万6500ドルに下落し、アルトコインはさらに大幅安となった。
70万円の壁を突破したビットコインが、わずか1日で6万6500ドルまで後退した。原因は中東情勢の急激な悪化と、それに伴うドル高だった。
地政学リスクが市場を揺るがす
火曜日、イスラエルがテヘランとベイルートに新たな攻撃を実施し、イランのドローンがリヤドの米国大使館を攻撃したことで、金融市場全体にリスクオフの波が押し寄せた。ドル指数(DXY)は0.5%上昇し、1月19日以来の高値を記録。投資家は安全資産であるドルに資金を移し始めた。
暗号資産市場ではビットコインが月曜日に7万ドルまで上昇していたが、地政学的緊張の高まりとともに6万6500ドルまで下落。ADA、ZEC、DASHなどのアルトコインは4%以上の下落を記録した。
興味深いことに、金も同様のパターンを示した。月曜日に5410ドルの1カ月ぶり高値をつけたが、火曜日には5260ドルまで下落。これは投資家が金よりもドルを安全資産として選好していることを示している。
デリバティブ市場が示す微妙な変化
市場の内部構造を見ると、ビットコイン先物の建玉は153億ドルで安定しており、レバレッジ清算後の均衡状態に達している。24時間の資金調達率は0%から10%の範囲で推移し、個人投資家は慎重ながらも強気のスタンスを維持している。
一方、機関投資家の確信度はやや軟化している。3カ月年率ベーシスが3%をわずかに下回り、市場の底堅さは保たれているものの、上昇モメンタムは一時的に停滞していることを示唆している。
オプション市場では24時間のコール取引量が63対37の比率まで急増し、「パニックヘッジ」から持続的な強気姿勢への転換が見られる。1週間25デルタスキューは14%(27%から低下)まで冷却し、下落保護コストの急激な低下を示している。
アルトコイン市場の明暗
CoinDeskのミームコイン指数(CDMEME)とDeFi指数(DFX)は過去24時間でそれぞれ0.95%、0.71%上昇し、最もパフォーマンスの良いベンチマークとなった。
AIトークンのNEARは売られすぎの状況から13.3%の反発を見せ、アルトコイン市場の一部が上昇準備を整えていることを示した。しかし、PEPE、ATOM、SHIB、BCHなどは過去1週間で二桁の下落を記録し、10月から続く下降トレンドの一環として調整局面が続いている。
例外的に、DeFiトークンのJUPとMORPHOは過去1週間でそれぞれ23%、20%上昇し、火曜日も上昇を継続した。
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