AIがCOBOL自動化でIBM株11%急落、暗号資産も連鎖安
AnthropicのClaude CodeがCOBOL近代化を自動化すると発表、IBM株が11%急落。暗号資産も軟調でビットコインは6.4万ドルまで下落。AI脅威が市場を揺るがす。
11%の株価急落。これが、AIの進歩が既存企業のビジネスモデルに与える衝撃の大きさを物語っている。
AnthropicがCOBOL近代化を自動化
Anthropicが発表したClaude Codeの新機能が、月曜日の市場に激震を走らせた。同社は「COBOLの近代化を自動化できる」と発表し、これまでIBMの主要収益源だった領域への直接的な挑戦を宣言した。
COBOL(Common Business-Oriented Language)は、米国のATM取引の95%を処理し、金融、航空、政府の重要システムで数千億行のコードが日々稼働している。しかし、これらのシステムを構築した開発者たちは既に退職し、COBOLを教える大学は一握りしかない。
「COBOLシステムの近代化には、これまで何年もかけてワークフローをマッピングする大量のコンサルタント軍団が必要だった」とAnthropicは説明する。「Claude Codeのようなツールは、COBOL近代化で最も労力を要する探索・分析フェーズを自動化できる」
この「コンサルタント軍団」こそがIBMの収益基盤だった。市場の反応は即座で、IBM株は11.2%下落した。
暗号資産市場への波及
ソフトウェア株の下落は暗号資産市場にも波及した。ビットコインは過去24時間で5%下落し、6万4000ドルまで後退。イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)も同様の下落を記録した。
Coinbase(COIN)、MicroStrategy(MSTR)、Circle(CRCL)、Galaxy Digital(GLXY)は軒並み4-7%の下落。多くの主要銘柄が2月5日のパニック安値圏に接近している。
唯一の例外は、AI インフラ事業を展開するビットコインマイナーたちだった。IRENが5%上昇、Cipher Miningが3.4%上昇するなど、AI関連収益を持つ企業は逆行高を演じた。
日本企業への示唆
今回の事例は、日本企業にとっても重要な教訓を含んでいる。日本の大手システムインテグレーターや金融機関の多くも、レガシーシステムの保守・近代化で収益を上げてきた。
富士通、NEC、日立などの大手IT企業は、COBOLシステムの維持管理で安定収益を確保してきたが、AIによる自動化が進めば、これらのビジネスモデルも変革を迫られる可能性がある。
一方で、金価格が3.2%上昇し1オンス5243ドル、銀価格が6.5%上昇し87.69ドルとなったことは、投資家がリスク回避に動いていることを示している。
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