AIコード翻訳スタートアップが10億ドル評価、古いコードの現代化が新たな金鉱に
Code Metalが1.25億ドルを調達し、AIによるプログラミング言語翻訳で防衛産業に特化。レガシーコード問題の解決が巨大市場を生む可能性
47年前に書かれたFORTRANのコードが、今でも人工衛星の軌道制御システムを動かしている。そのコードを理解できるエンジニアは退職し、新しいハードウェアには対応できない。これはNASAだけの問題ではない。
ボストンのスタートアップCode Metalが1.25億ドルのシリーズB資金調達を完了した。同社は2023年設立にも関わらず、すでに企業価値12.5億ドルのユニコーン企業となった。しかも利益も出している稀有な存在だ。
防衛産業が直面する「コードの高齢化」
Code MetalのCEOPeter Morales氏は、MicrosoftとMIT Lincoln Laboratoryでの経験から、防衛産業の深刻な問題を目の当たりにした。「政府機関や防衛請負業者が迅速なコーディング作業を必要としているのに、レガシープログラミング言語に特化したエンジニアしかいない状況が、すべての作業を遅らせている」と説明する。
同社の顧客にはL3Harris、RTX(旧レイセオン)、米空軍が名を連ねる。日本企業では東芝とも連携し、大手チップメーカーとも交渉中だという。
Code Metalのソフトウェアプラットフォームは、Python、Julia、Matlab、C++などの高級言語を、Rust、VHDL、NVIDIA CUDAなどの低級言語や特定ハードウェア向けコードに翻訳する。
「つるはし」ビジネスの台頭
AI著名研究者Andrej Karpathy氏は最近のXへの投稿で「CからRustへの移植が勢いを増している」と観察し、「これまでに書かれたソフトウェアの大部分を何度も書き直すことになりそうだ」と結論づけた。
Morales氏は「それがまさに我々の事業すべてを一つのツイートで表現している」と語る。
投資家のB CapitalゼネラルパートナーYan-David Erlich氏は、重要な通信インフラや衛星を制御するコードの現実を指摘する。「古く、継ぎはぎだらけで、もはや使われていないプログラミング言語で書かれている。現代化が必要だが、翻訳の過程でバグが混入する可能性があり、それは破滅的に問題となる」
日本企業への示唆
東芝との連携が示すように、日本の製造業も同様の課題に直面している。特に30年以上稼働している工場の制御システムや、自動車産業の組み込みソフトウェアは、現代のエンジニアが理解困難な言語で書かれていることが多い。
Code Metalの価格設定モデルも注目に値する。従来の「席数課金」ではなく、「開発時間の短縮」や「翻訳したコード行数」に基づく価値ベース課金を採用している。これは日本企業の効率性重視の文化と親和性が高い。
同社は翻訳の各段階でテストハーネスを生成し、コードが正常に動作することを顧客に示す。Morales氏によると、現在運用しているパイプラインでは「エラーを生成する方法がない。翻訳を完了できない場合、ソフトウェアは単に『この問題に解決策はない』と表示する」という。
本コンテンツはAIが原文記事を基に要約・分析したものです。正確性に努めていますが、誤りがある可能性があります。原文の確認をお勧めします。
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