BLACKPINKが証明した「帰還」の価値
Circle Chartの最新月間ランキングでBLACKPINKが首位を獲得。IVE、ATEEZ、KiiiKiii、ILLITも上位にランクイン。K-POPチャートが示す市場の多層化とは何か。
活動休止から戻ったグループが、すぐにチャートの頂点に立てるとしたら、それはファンの「待つ力」が産業を動かしているということかもしれません。
2月のチャートで何が起きたか
Circle Chart(旧Gaon Chart)が発表した2026年2月の月間アルバムチャートで、BLACKPINKが新ミニアルバム「DEADLINE」をひっさげて堂々の1位を獲得しました。グループとしての活動再開後、初の新作となるこのアルバムは、リリースと同時に月間チャートのトップへと駆け上がりました。
2位にはIVEの新アルバム「REVIVE+」が入り、3位・4位はATEEZが独占。週間チャートではKiiiKiiiとHUNTR/X、そしてILLITがそれぞれ上位にランクインし、世代の異なる複数のグループが同時に存在感を示す結果となりました。
この顔ぶれを見ると、K-POPのチャートがいかに多様化しているかがわかります。長年のトップグループ、急成長中の4世代グループ、そしてデビューから間もない新世代——それぞれが異なるファン層を持ちながら、同じチャートの中で競い合っています。
「帰ってきた」ことの市場価値
BLACKPINKの首位獲得が注目される理由は、単純な販売数だけではありません。グループは2023年以降、個人活動を中心に活動しており、グループとしての新作を待ち続けていたファンの購買行動が、一気に数字へと反映されました。
これは日本市場でも例外ではありません。BLACKPINKは日本でも根強い人気を持ち、ユニバーサルミュージックジャパンを通じた日本語版リリースも過去に大きな成功を収めています。「DEADLINE」の日本市場での展開は、K-POPと日本の音楽産業の接点として引き続き注目されるポイントです。
一方で、ATEEZの月間チャート3・4位独占は、ボーイズグループの底力を改めて示しています。ATEEZは特に北米や欧州での人気が高いグループですが、韓国国内チャートでも安定した成績を維持しており、グローバルとローカルの両立という面で一つの成功モデルを示しています。
新世代の台頭:KiiiKiiiとILLIT
週間チャートで存在感を示したKiiiKiiiとILLITは、K-POPの「次の波」を象徴するグループです。
ILLITはHYBE傘下のグループとして2024年にデビューし、短期間で大きな注目を集めました。その音楽性はK-POPの従来の枠を超え、よりポップでカジュアルなアプローチが特徴です。日本のリスナーにとっても、親しみやすいサウンドとして受け入れられやすい要素を持っています。
KiiiKiiiについては、まだ国際的な認知度は発展途上ですが、週間チャートでのランクインはその勢いを示しています。K-POPは常に「次に誰が来るか」という期待感で動いている産業であり、こうした新顔の台頭はチャート全体の活性化につながります。
記者
関連記事
米国の4人の作曲家がNewJeans、ADOR、HYBEを相手取り著作権侵害訴訟を提起。2024年のヒット曲「How Sweet」をめぐる法的争いが、K-POP業界全体に問いかけるものとは。
BLACKPINKのリサが2026FIFA W杯開幕式のヘッドライナーに決定。K-POPがグローバルスポーツイベントの「外交カード」となった意味を多角的に読み解く。
MAMAMOOが2026年6月、フルグループとして新アルバム「4WARD」でカムバック。1stティーザー公開から読み解く、K-POPグループの「再結集」トレンドと日本市場への意味。
ワナワンが数年ぶりの新曲「WE WANNA GO」をリリース。リアリティ番組「WANNA ONE GO:Back To Base」のロゴソングとして公開されたこの楽曲が、K-POPの再結集トレンドと業界構造にどう位置づけられるかを分析します。
意見
この記事についてあなたの考えを共有してください
ログインして会話に参加