世界最大級の「白いゴールド」連合。チリのCodelcoとSQMがリチウム合弁会社を設立
チリ国営Codelcoと民間SQMがリチウム開発の合弁会社を設立。世界のリチウム埋蔵量の約40%を保有するチリが、EVバッテリーに不可欠な「白いゴールド」の覇権を握るための国家戦略を本格化させます。官民一体の新しい資源管理モデルを分析します。
資源ナショナリズムと民間資本が手を結びました。世界最大の銅生産者であるチリ国営のCodelcoと、中国資本を含む民間大手のSQMが、リチウム開発のための巨大な合弁会社を設立することを発表しました。この動きは、電気自動車(EV)時代の「石油」とも呼ばれるリチウム市場の勢力図を大きく塗り替える可能性があります。
世界の埋蔵量の40%を握るチリの戦略
南米のチリは現在、世界第2位のリチウム生産国であり、地球全体の埋蔵量の約40%を保有しているとされています。リチウムはEVのバッテリーやクリーンエネルギー技術に欠かせない極めて重要な原材料です。ロイター通信によると、今回の提携により、国営企業の管理下でリチウムの増産と技術革新を加速させる狙いがあるようです。
官民一体で挑むグローバル・サプライチェーン
今回のパートナーシップは、単なる二社間の契約にとどまりません。チリ政府はリチウム資源の「国家管理」を強める方針を打ち出しており、今回の合弁会社設立はその具体策の第一歩となります。民間企業であるSQMのノウハウと、国営Codelcoの公的な権限を組み合わせることで、国際的な競争力を高めたい考えです。特に、中資資本が背景にあるSQMとの協力は、中国という巨大なEV市場との繋がりを維持する上でも重要な意味を持ちます。
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