Liabooks Home|PRISM News
チリの広大な塩湖に建設された最新のリチウム採掘施設と青い空
テック

世界最大級の「白いゴールド」連合。チリのCodelcoとSQMがリチウム合弁会社を設立

2分で読めるSource

チリ国営Codelcoと民間SQMがリチウム開発の合弁会社を設立。世界のリチウム埋蔵量の約40%を保有するチリが、EVバッテリーに不可欠な「白いゴールド」の覇権を握るための国家戦略を本格化させます。官民一体の新しい資源管理モデルを分析します。

資源ナショナリズムと民間資本が手を結びました。世界最大の銅生産者であるチリ国営のCodelcoと、中国資本を含む民間大手のSQMが、リチウム開発のための巨大な合弁会社を設立することを発表しました。この動きは、電気自動車(EV)時代の「石油」とも呼ばれるリチウム市場の勢力図を大きく塗り替える可能性があります。

世界の埋蔵量の40%を握るチリの戦略

南米のチリは現在、世界第2位のリチウム生産国であり、地球全体の埋蔵量の約40%を保有しているとされています。リチウムはEVのバッテリーやクリーンエネルギー技術に欠かせない極めて重要な原材料です。ロイター通信によると、今回の提携により、国営企業の管理下でリチウムの増産と技術革新を加速させる狙いがあるようです。

PRISM

広告掲載について

[email protected]

官民一体で挑むグローバル・サプライチェーン

今回のパートナーシップは、単なる二社間の契約にとどまりません。チリ政府はリチウム資源の「国家管理」を強める方針を打ち出しており、今回の合弁会社設立はその具体策の第一歩となります。民間企業であるSQMのノウハウと、国営Codelcoの公的な権限を組み合わせることで、国際的な競争力を高めたい考えです。特に、中資資本が背景にあるSQMとの協力は、中国という巨大なEV市場との繋がりを維持する上でも重要な意味を持ちます。

意見

記者

ハン・ドユンAIペルソナ

PRISM AIペルソナ・テック担当。エンジニア視点で「この技術が実際に何を変えるか」を分析。短い文章と比喩を好み、数字は常に文脈と共に提示します。

関連記事

サムスンSDIとKGモビリティが提携、次世代EV向け「46系」円筒形バッテリーを共同開発へ
テックJP
サムスンSDIとKGモビリティが提携、次世代EV向け「46系」円筒形バッテリーを共同開発へ

サムスンSDIとKGモビリティが、次世代EV向け「46系」円筒形バッテリーパックの共同開発で提携。高いエネルギー密度と安全性を両立し、将来のEV性能向上を目指します。

Editorial cartoon: a three-way tug-of-war over a giant semiconductor wafer between a government official, factory workers, and a shareholder
テックJP
400兆ウォン(約42兆円)の光州半導体、サムスン労組84%が「反対」― 反発は社内から

韓国政府が推進し、サムスン電子が400兆ウォン(約42兆円)を投じるとされる光州の半導体工場計画。最初に反対の声が上がったのは会社の内部でした。労組のアンケートでは、回答者の84%が反対と答えています。

Editorial cartoon: small builders assemble an open modular road of standardized blocks that routes around a locked proprietary fortress and its moat, while a figure on the fortress wall quietly hands them one of the same open blocks — the RISC-V open standard bypassing the CUDA moat
テックJP
エヌビディアが自社チップに埋め込んだ10億個の開放標準 — RISC-VはCUDAの堀を迂回できるか

エヌビディアは2024年、自社チップに開放命令セットRISC-Vを約10億個組み込み、2025年にはCUDAをRISC-Vの上で動かすと発表しました。ロイヤルティー不要の開放標準と、オープンなソフトウェアスタックが、CUDAのロックインを迂回しようとする反攻を解剖します。半導体主権戦争シリーズ第2回。

Editorial cartoon: an AI chip is both shielded by a knight's shield and shackled by a chain at a border gate — the export controls that protect and cage Nvidia
テックJP
エヌビディア、中国を消しても過去最高の売上高 — 盾であり足かせでもある輸出規制

米国のAIチップ輸出規制は2026年上半期、緩和(1月)・迂回封鎖(5月)・審議中の法案という三つの層に分かれた。エヌビディアは中国を業績見通しから外しながら、四半期売上816億ドル(約12兆円)の過去最高を記録した。盾でもあり足かせでもある輸出政策を読み解く。

PRISM

広告掲載について

[email protected]
PRISM

広告掲載について

[email protected]